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“間違いだらけの候補者選び”を改めよう!

鈴木崇弘

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

 選挙が間近だ。

 皆さんは、どうやって、何をもとにして投票する人を選んでいますか?

 選挙公報、TVの政見放送、街頭演説、候補者のHP、議員の国政報告会、候補者の配布する小冊子やビラ、候補者討論会、候補者本人と自分との関係、知り合いからの情報や紹介……。

 よく考えてみると、これらのほとんどの多くは、候補者を何らかの形で知っていなければ、候補者からの一方的な情報だ。彼らや彼女らがいっていることを、本当に信じていいのか、今ひとつわからない。まあ、初めて出馬する候補者なら、ある程度は彼らがいうことを、期待と批判的精神をもって、信じるしかないかもしれない。

 他方、解散まで国会議員であった候補者の場合、議員活動の実績があるはずだ。

 では、議員の国会での活動とは一体全体何なのか、皆さんはわかりますか? 

 国会議員は、本来選挙で選ばれて当選し、晴れて議員となり、憲法に書かれているように国権の最高機関であり国の唯一の立法機関である国会で、立法に関する活動をすることが本務のはず。つまり有権者は、先の選挙で、日本をよりよくする政策や法律をつくる立法活動や政治活動を国会でしてもらうために、彼らを選んだはずだ。

 だとすれば、彼らがそのような活動をしたのかどうかは、当然、有権者が、選挙で候補者を選ぶ際の重要な情報や基準になるはずだ。

 ところが、どうだろう、そのような情報はどこにあるのだろうか? 

 議員が配布するビラや国政報告会も重要な情報源だが、議員からの情報にすぎない。議員がTVなどに出演することもあるが、それはあくまでパフォーマンスであり、国会での議員活動ではない。新聞やTVの報道も、国会活動に関してなされることもあるが、時間や紙面も限られており、国会での活動のほんの一部にすぎない。

 実は各議員の国会での活動は、衆議院のHP(http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index.htm)をみれば、動画や議事録によって本会議や委員会での活動がすべてわかるようになっている。だが、現実にはどの議員がどんな活動をしているかを調べるのは、時間的にも至難の業だ。有権者が一人でそんなことを調べるのは不可能だろう。

 このように考えると、有権者が投票の際に、容易にかつ的確に議員の国会活動を知る術がないことに思い至る。

 実は、そのような有権者のニーズに応えてくれる書籍がついに出た。

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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