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 これまでのいくつかの記事で、国会、議員、選挙候補者などを理解するための書籍やネットの情報を紹介した(注1)。それらを通じて、政治や政策についてもっと興味を持ち始めた方もいるに違いない(そんなことはないかな!?)。

 そこで、政治や政策についてもっと学びたい方々のためにお奨めしたいのが、議員のメールマガジン(いわゆるメルマガ)だ。自分の気に入った議員がメルマガを発行していたら、そのメルマガを読むのがいい。ほとんどが無料だ。メルマガは国会議員だけでなく、多くの地方議員も発行している。

 もちろん国会議員の多くはホームページ(HP)を開設しているので、それを見てもいいが、メルマガであればこちらからアクセスすることなしに議員から届き、情報が提供される。また最近は、ツイッターやフイスブック(FB)をしている議員も増えているが、字数制限があったり、タイムラインがすぐ流れていってしまうなどの制約もある。その点でも、メルマガは意外と便利だ。

 筆者が気に入って購読しているメルマガのいくつかをここで紹介したい。

 メルマガを購読する場合に選定の基準にしているのは、次の3点だ。

(1)政治や政策において、ユニークな視点や意見を提供している。

(2)自分の立場や観点から、内容のあるそれなりのレベルの意見を述べている。

(3)政党的なばらつきがあるようにする。

 (1)の基準に当てはまるメルマガとして、まず自民党の河野太郎議員の「ごまめの歯ぎしり」が挙げられる。河野議員は歯に衣を着せない、しかも説得力のある正論を展開していて、おそらく国会議員のメルマガの中で最も有名なものの一つ。おかしな政治の実態や目から鱗の意見を読めることも多い。メルマガをまとめた『河野太郎の国会攻略本』(英治出版)という本も出版されている。

 河野議員のメルマガの一例を紹介しよう。どのようにデモや抗議をした方がより有効かを教えてくれている。

党本部へのデモ 2012年10月3日

昨日、2012年10月2日、午後6時から8時まで、自民党本部前で脱原発デモが行われました。

ところがあいにくと国会は閉会中、午後6時には議員はほとんどおらず、脱原発派の私一人が党本部に残っている状態でした。私は定例の会合で、太陽光発電に関する勉強会を党本部会議室で開催していました。

党本部五階の一番デモ隊に近いところだったので、原発反対、再稼働やめろのシュプレヒコールがよく聞こえましたが、太鼓の音が大きくて、会合にならず、党本部の反対側の会議室に移動しました。

7時45分頃、勉強会が終了したので、デモ隊にご挨拶にいきました。

デモは連帯感を盛り上げるのには役立つかもしれませんが、あの時間帯では議員はおりません。

ぜひ、それぞれのみなさんが、地元で、地元選出議員の地元事務所にお出かけいただき、みなさんの声を直接、届けて下さい。

よろしくお願いします。

 もう一つメルマガとして挙げたいのは、みんなの党の山内康一議員の「蟷螂(とうろう)の斧」だ。派手ではないが、非常に冷静な視点から、政治や政策を論じていて、学ぶことも多い。

 山内議員のメルマガの一部を紹介しておこう。思わず笑ってしまう議員による議員評で、本当にそうだと思わず頷いてしまう。

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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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