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山本太郎当選に対する福島からの「希望」の在処――ある県外避難をした福島人との会話

開沼 博(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員)

――そういった様々な情報提供がすでにされ始めてデータもある程度揃ってきている上でも、基準値の安全性や現在の検査体制が信用出来ないとか、そもそもなんとなく気持ち悪いからそれを選ばないという自由は、それはそれで尊重されるべきと思います。
 ただ、「選ばない自由」の尊重を実現したいからといって、「選ぶ自由」を抑圧する必要はないでしょう。「選ばない自由」を尊重してもらいたいならば、それと同様に「選ぶ自由」も尊重していかなければ反発は起こります。「福島産品の生産・流通自体を止めて、国が全部補償しろ」という話は、一見お上を敵にした正義感あふれる態度のように見えるかもしれませんが、当事者からしたら生業や慣れ親しんできた暮らしを奪う陵辱の言葉です。
 この2年間で、どれだけ生産者たちが安全確保のための放射性物質のチェック体制を整えてきたのか。その苦労と努力の実状を知っていたらそう簡単には言えないのではないかと思います。地元で話を聞いていたらそういう感覚は理解できませんか。

「それはよくわかります。ただ、外から福島に興味をもっている人の多くは、そういう細かい地元の人の感覚はそもそも知らないし、興味ももってないんだと思います」

――にもかかわらず「福島のために」「福島を考えよう」とも言いますよね。 ・・・ログインして読む
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