2014年10月22日
この9月初めに8年ぶりに訪朝した朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長。10月7日に約1カ月ぶりに日本に戻り、彼が北朝鮮指導部からどんな指示を持ち帰ったか、あるいは金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と会えたかどうかが、注目されている。
姜周一(カン・ジュイル)氏。「姜寛周」(カン・グァンジュ)とも「康寛周」(同)ともいう。
1930年7月、平安南道(ピョンアンナムド)生まれ。金日成(キム・イルソン)総合大学歴史学部卒。
長く病状が深刻で、中国の病院を出入りしていると言われてきたが、今回久しぶりに北の土を踏んだ許氏を、周囲に体を支えられながら出迎えた。だが病状は悪化、北朝鮮の病院で死亡したという。享年84。
この姜氏、少なくとも1980年代あたりから、朝鮮総連を本国で指導する朝鮮労働党の大物幹部だった。万景峰(マンギョンボン)号が日朝間を往来していたころ、頻繁にこの旅客船に乗ってきて、新潟港に入港すると朝鮮総連幹部を船内に呼び、「訪船指導」していた。
船を降りると、埼玉県内の総連系商工人経営の焼き肉店に食べに行ったり、都内の病院に内臓治療の薬(肝臓が悪かったという)を取りに行ったりと、その動向は日本の当局にマークされた。病院に正体不明の人物のレントゲン写真を持ち込み、
「金正日(キム・ジョンイル)のレントゲンではないか」
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