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子どもが身を守るための学習機会が必要だ

鈴木崇弘 城西国際大学客員教授(政治学)

 先日、痛ましい事故が起きた。6歳の小1女児が行方不明になり、遺体が発見された。そして容疑者が逮捕された。そのプロセスで、当該コミュニティーの問題や警察および捜査の仕方、学校の対応に問題や課題があったことが指摘されている。

 それらの指摘は確かに正しい。コミュニティーや地元の警察当局が、日ごろからもっと子供や弱い立場の住民への意識をもち、安全・安心が高まる対応をすべきことは当然である。

 だが、筆者は、そのような対応だけでは、問題の根本的解決にはならないと考えている。

 というのも、このような子どもへの犯罪、スト―カー行為、ドメスティック・バイオレンス(DV)などを考えた場合、どんなに完璧な法制度があろうが、どんなに警察の対応が的確かつ迅速だろうが、どんなにコミュニティーが親密で安全だろうが、事件が起きそうな場面やタイミングでは意味がないからだ。犯人が被害者に襲いかかるその現場のその時には、警察もコミュニティーもその犯罪をとめることはできないし、被害者を守ってはくれない。

 その現場で被害者を守れるのは本人だけだ。その意味で、そのような場でいかに犯罪者から逃げるかという、当事者の対応や意識が非常に重要だと思う。

 では、どうすればいいか。

 筆者は、以前に『学校「裏」サイト対策Q&A――子どもを守るために』という本を書くために、海外のネットやいじめの問題を調査したことがあるが、その際に気付いたことがある。 ・・・ログインして読む
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筆者

鈴木崇弘

鈴木崇弘(すずき・たかひろ) 城西国際大学客員教授(政治学)

城西国際大学大学院国際アドミニストレーション研究科客員教授。1954年生まれ。東京大学法学部卒。マラヤ大学、イースト・ウエスト・センターやハワイ大学大学院等に留学。東京財団の設立に関わり、同財団研究事業部長、大阪大学特任教授、自民党の政策研究機関「シンクタンク2005・日本」の設立に関わり、同機関理事・事務局長などを経て現職。中央大学大学院公共政策研究科客員教授。著書に『日本に「民主主義」を起業する――自伝的シンクタンク論』『シチズン・リテラシー』『僕らの社会のつくり方――10代から見る憲法』など。

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