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「原発、STAP問題と情報」 養老孟司×白井聡

朝日新聞 関西スクエア 中之島クロストーク

養老孟司×白井聡

 政治学者の白井聡さんがホスト役を務める対談・対論イベント「第2回 関西スクエア 中之島クロストーク」(朝日新聞社主催)が5月27日、大阪市北区の中之島フェスティバルタワーであった。ゲストに解剖学者で東京大名誉教授の養老孟司(たけし)さんを迎え、原発やSTAP細胞問題などを話し合った。

 白井さんは「私たちはどういう罪を犯したのかと思わざるを得ない」と投げかけ、2人は福島の原発問題から話を進めた。

原発議論、賛否両派で

 白井さんは、原発を推進する政府に異論を唱えた福島の佐藤栄佐久・元知事が収賄容疑で逮捕された事件(有罪判決確定)に触れ、「元知事は著書で、国策捜査だと言っている。一地方自治体の知事風情が口をはさむのは生意気だということでやられたんだ、と」と話した。

白井聡さん(左)と養老孟司さん=27日、大阪市北区、伊藤菜々子撮影 20150527拡大白井聡さん(左)と養老孟司さん=2015年5月27日、大阪市北区、撮影・伊藤菜々子
 養老さんは「(その事件を機に)原発の安全性を冷静に考え、賛成側も反対側も一緒にやらなければならなかった」と指摘。「間違った偏見」と前置きしたうえで、「政治が絡んだ話は山ほどあるが、私は公式の説明はほとんど信用していない」と持論を展開した。

 「無敵皇軍」と信じていた日本が小学2年の時に敗戦後、今も世界の事情は変わっていないとし、喫煙と肺がん発症の関連や地球温暖化の根拠の正確さを疑問視した。

生物は情報じゃない

 続いて、STAP細胞論文の不正問題に転換。養老さんは「あの手のことは世界でよくあった。

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筆者

養老孟司×白井聡

養老孟司×白井聡 

ようろう・たけし 1937年、神奈川県生まれ。京都国際マンガミュージアム館長も務める。著書に、ベストセラーになった『バカの壁』、『ねこバカ いぬバカ』など多数。 しらい・さとし 1977年、東京生まれ。京都精華大専任教員。専門は政治学・社会思想。著書に話題を呼んだ『永続敗戦論』など。