反省や謝罪の成果
2015年05月19日
セウォル号事故1周年の追悼集会で多数の逮捕者やけが人が出た数日後、仕事のため市中心部に出た私はひどい渋滞に巻き込まれた。遅々として進まないバス。スマホに熱中していた人々も顔を上げてキョロキョロしている。
「何でしょうね?」
隣にいた年配のご婦人が話しかけてくる。
「デモみたいですよ」
そういえばハンギョレ新聞にこの件に関する世代差を書いた投稿記事が載っていた。投稿した大学教授の思いは、前回書いた私の思いととてもよく似ていた。
渋滞の原因はやはりデモだったが、セウォル号関連ではなく公務員の年金問題だった。ただ会場の公園には労組の旗とともに「セウォル号」のノボリも出ており、ここでも重要なテーマということなのだろう。
集会が行われていた公園をやっとのことで通りぬけ、打ち合わせの場所にたどりついた。
先に到着していた社長に、少々の遅れを詫びながら今見てきたことを話すと、彼はいたずらっぽい笑いを浮かべながら、こんなことを聞いてきた。
「どうして韓国のデモや集会では、大勢のけが人や逮捕者が出ると思いますか?」
いきなりの質問に戸惑う私に、社長は勝ち誇ったように答えた。
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