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[5]難民受け入れを支えるクリスチャン精神

伊東順子 フリーライター・翻訳業

フランスにおけるテロと韓国のデモ

 パリの同時多発テロ事件から25日が過ぎた(本稿執筆時)。事件後さらに難民をめぐる環境は悪くなっている。

 あの日は早朝(現地パリでは夜)に九州地方で地震があり、NHKワールド放送は直後からそのニュースを報じていた。

 九州で地震があれば、韓国南部にも津波の影響があるかもしれない。そう思って、テレビのチャンネルを回して、びっくりした。

 前にも書いた通り、韓国ではほとんどの家庭がケーブルテレビを入れており、うちでもNHKとともに他の海外主要放送が見られる。BBCもCNNもユーロニュースも同じ中継画面、パリのテロ現場を映している。しばらくして韓国のYTNもパリに張り付いた。NHKだけは普段と変わらぬ朝の番組だった。

警察車両を破壊する集会の参加者たち。多くは帽子をかぶり、メガネやサングラス、マスクをつけていた=2015111414日午後、ソウ警察車両を破壊する反政府集会の参加者たち=2015年11月14日、ソウル
 ツイッターなどでは、「日本のマスコミは何やっているんだ」という批判も出ていたが、NHKはニュース専門チャンネルではないから比べるのも酷だろう。

 日本でもネット上では通信社や新聞社が現地発の記事やツイートをこまめに発信していた。

 一方、韓国ではその日、11月14日の午後にはソウル市中心部で大きなデモがあり、機動隊とデモ隊の双方に負傷者が出た。

 うちデモ隊の1人は重体と

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