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米国政治の「断裂」と共和党の保守化を読み解く

書評 西川賢『分極化するアメリカとその起源――共和党中道路線の盛衰』

櫻田淳 東洋学園大学現代経営学部教授(政治学)

 二〇一六年は、米国大統領選挙の行方に世界中の耳目が集まることになる。

 民主党ではヒラリー・R・クリントンが候補指名を得るであろうというのは、既に大方の見方となっているけれども、候補が乱立する共和党における候補指名の行方を展望するのは、決して容易ではない。しかも、ドナルド・トランプという「異形の候補」までもが登場している。

共和党のドナルド・トランプ氏=ロイター拡大ドナルド・トランプ氏は共和党の「正統」なのか「異端」なのか=ロイター
 「民主党がリベラル化する以上に、共和党が保守化している」現状に鑑みるに、共和党の動向は、米国政治・社会全般への影響からも注視せざるを得ないであろう。

 本書『分極化するアメリカとその起源――共和党中道路線の盛衰』(西川賢著、千倉書房)は、「共和党の保守化」に焦点を当てながら、米国政治における「断裂」を検証した書である。

 本書のキー・ワードは、「政党の大統領化」である。 ・・・ログインして読む
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筆者

櫻田淳

櫻田淳(さくらだ・じゅん) 東洋学園大学現代経営学部教授(政治学)

1965年生まれ。東洋学園大学現代経営学部教授。専門は国際政治学、安全保障。北海道大学卒、東京大学大学院法学政治学研究科博士前期課程修了。自民党衆議院議員の政策担当秘書などを経て現職。著書に『国家への意志』(中公叢書)、『国家の役割とは何か』(ちくま新書)、『漢書に学ぶ「正しい戦争」』(朝日新書)、『「常識」としての保守主義』(新潮新書)など。

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