春名幹男(はるな・みきお) 早稲田大学客員教授(米政治安保、インテリジェンス)
1946年京都市生まれ。大阪外国語大学卒。共同通信社ニューヨーク支局、ワシントン支局、ワシントン支局長。名古屋大学大学院国際言語文化研究科教授をへて、現在、早稲田大学客員教授。ボーン・上田記念国際記者賞・日本記者クラブ賞受賞。著書に『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『秘密のファイル―CIAの対日工作』(共同通信社)など。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
見所は支持率よりも予備選の動員数
2月早々から始まる米大統領選挙の予備選。民主党はヒラリー・クリントン前国務長官(68)が安定的に優勢で、指名獲得に向けほぼ順調に推移している。
しかし共和党は「トランプ旋風」が続く混乱状態。従来の常識が通用しない展開になるかもしれない、と政治コラムニストらが恐れる状況が続いている。
通例なら、予備選緒戦2月のアイオワ州党員集会(1日)、ニューハンプシャー州予備選(9日)を経て、3月1日、抜け出た有力候補者による「スーパーチューズデー」(決戦の火曜日)と呼ばれる計12州での予備選などで大勢が決まる。
しかし、6月14日に首都ワシントンで終了する予備選で過半数の代議員を獲得する候補者がなく、7月18~21日の共和党大会になだれ込む可能性も懸念されている。
このため、共和党全国委員会は2015年12月の幹部協議で、そうした事態に備えたルール作りを進めることを事実上決めた。
その場合、党大会は「話し合い」で候補者を決定する場となる。舞台裏で大物政治家が絡んだ取引が
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