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台湾総統選、民進党圧勝で新「建国運動」の時代に

蔡英文政権は対中関係を緊張させない

藤原秀人 フリージャーナリスト

 台湾の総統選挙と立法院選挙は1月16日に投開票され、最大野党の民進党がいずれも圧勝した。

総統選の勝利宣言をする民進党の蔡英文主席=16日拡大台湾総統選の勝利宣言をする民進党の蔡英文主席=2016年1月16日
 民進党主席の蔡英文氏は台湾で初の女性総統となる。民進党が立法院で過半数の議席を獲得したのも初めてだ。

 民進党はその独立志向が中国などから警戒されてきた。

 現在の国民党政権は対中関係改善に熱心で、馬英九総統は2015年11月に中国の習近平国家主席との会談を実現させた。

 だから、民進党政権になれば中国との関係が悪化するという懸念が少なくない。

 だが、私は議会も制する安定した蔡英文政権は対中関係をいたずらに緊張させず、台湾住民のための台湾づくりといえる「建国運動」を地道に進めると思う。

台湾人意識の高まり

 「建国運動」は、民主活動家の鄭南榕氏が1988年8月に主宰する週刊誌「自由時代」で提唱したものだ。戒厳令が解かれた翌年のことで、台湾の民主化は始まったばかりだった。

 鄭氏は1947年、中国大陸出身の父と台湾生まれの母との間に台北で誕生した。 ・・・ログインして読む
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筆者

藤原秀人

藤原秀人(ふじわら・ひでひと) フリージャーナリスト

1980年、朝日新聞社入社。外報部員、香港特派員、北京特派員、論説委員などを経て、2004年から2008年まで中国総局長。その後、中国・アジア担当の編集委員、新潟総局長などを経て、2019年8月退社。2000年から1年間、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員。

1980年、朝日新聞社入社。外報部員、香港特派員、北京特派員、論説委員などを経て、2004年から2008年まで中国総局長。その後、中国・アジア担当の編集委員、新潟総局長を経て、2014年9月より国際報道部。2000年から1年間、ハーバード大学国際問題研究所客員研究員。

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