堤未果×白井聡
つつみ・みか ジャーナリスト 1971年、東京生まれ。ニューヨーク市立大大学院修了後、国連婦人開発基金、米国野村証券を経てジャーナリストに。著書に『ルポ貧困大国アメリカ』(新書大賞)、『政府は必ず嘘(うそ)をつく』など。
しらい・さとし 1977年、東京生まれ。京都精華大専任講師。著書に『永続敗戦論』、『マンガでわかる永続敗戦論』、『「戦後」の墓碑銘』(金曜日)など。
※プロフィールは、論座に執筆した当時のものです
朝日新聞 関西スクエア 中之島クロストーク
政治学者の白井聡さんがホスト役を務める対談・対論イベント「第6回 関西スクエア 中之島クロストーク」(朝日新聞社主催)が2月10日、大阪市北区の中之島フェスティバルタワーであった。ゲストにジャーナリストの堤未果さんを迎え、環太平洋経済連携協定(TPP)や米大統領選、日米関係などについて語り合った。
TPPについて「自由貿易のさらなる促進が建前だが」と話を振った白井さんに対し、堤さんは「一番の問題は自国を守る様々な制度が非関税障壁とみなされて撤廃されること」と強調した。
白井さんも「何でもかんでも非関税障壁と言える。言語もそう。極端な話をすれば、日本語で会話するこの対談イベントも、日本語で書かれた新聞も、外国のメディア資本が『けしからん』と言い出したら対抗できないのでは」と同調した。
堤さんは「TPPの最大のターゲットは国家という枠組みを形骸化させること。国民の安全を守るための環境や食の規制も、投資家から見れば商売の邪魔になる」と説明した。
なかでも堤さんは医療への影響を最も懸念する。
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