突かれたくないウォール街との関係
2016年03月14日
アメリカの大統領選挙で民主党の候補者指名を争うバーニー・サンダース候補は、ユダヤ人である。ライバルのヒラリー・クリントンはキリスト教徒である。この二人のどちらが、ユダヤ系市民の票を集めるのか、注目される。
アメリカのユダヤ人は伝統的に民主党への支持で知られている。ユダヤ人の票もお金も大半が民主党の候補者へ流れる。
富豪と呼ばれるユダヤ人の存在も知られている。その多くがヒラリー・クリントン支持である。
たとえば為替への投資、見方によれば「投機」で、巨富を築いたジョージ・ソロスはクリントン候補へ多額の寄付をしている。映画監督のスティーブン・スピルバーグもクリントンへ多額の寄付をしている。
そしてクリントン家にはユダヤ人がいる。娘のチェルシーの婿のマーク・メズヴィンスキーである。
しかしメズヴィンスキーが表舞台に出ることはない。まるでスポット・ライトを避けているかのようである。あたかも闇が光を避けるようにである。
なぜ、この人物は出てこないのだろう。
家族や親戚を周りにそろえて、候補者の人間味をアッピールするというのは、アメリカの選挙の常道である。共和党の指名を目指すトランプ候補などは、これが効果を表している。本人の性格は下品でも娘が美人なので、ひょっとすると、それほど酷くないのではと思わせる点もある。
それなのに、なぜクリントンの娘婿は出てこないのか。
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