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[5]韓流観光の教訓――「寒流」とキーセン観光

中国人観光客が嘆く理由

伊東順子 フリーライター・翻訳業

観光客を金で買う?

 日本人の姿がまばらになったソウル明洞。かつては「韓国流行の発信地」とか「韓国の銀座」とも言われた繁華街で、今、その面影を探すのは難しい。

中国語で書かれたプラカードを持ち、中国人観光客らを呼び込む化粧品店の店員(右)=4月26日、ソウル・明洞拡大中国語で書かれたプラカードを持ち、観光客を呼び込む化粧品店の店員=2015年4月、ソウル・明洞
 最先端のファッションタウンは漢江より南に移動してしまったし、文化を発信していた若者たちもこの街から消えた。

 今、街を歩いているのはほとんどが中国からの観光客で、店の看板も売り子の呼びこみも中国語ばかりが目立つ。

 取材に入った店でメニューについて質問をしたら片言の韓国語で言われた。

 「今は韓国人の従業員が1人もいないので、韓国語の説明はできません」

 日本でも外国人従業員ばかりの店はあるけれど、もう少し日本語が上手な印象がある。ここはお客さんの大多数が中国人だから、それでも構わないというのだろうか。これじゃ、ますます日本人観光客も現地の韓国人も来なくなる、と思っていた矢先、不思議な ・・・ログインして読む
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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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