メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

 ミャンマーでは義務教育の制度はあるものの、過去の軍事政権は教育より軍事を優先し、学校を充分に用意しなかった。国の制度の不備に加えて、貧しさのため学校に通えない子も多い。ヤンゴンの街を歩いていると観光客に絵葉書を売ろうとする子どもたちが群がってくる。

 新政権を握った国民民主党(NLD)報道担当のラーミン氏が将来を見据えて教育の必要性を強調した。

 そのさい彼は「これまで僧院教育に頼っていたのを改めなければならない」と語った。

ジェタウン僧院教育センターでは女生徒が歓迎の言葉を述べてくれた=バガンで拡大ジェタウン僧院教育センターでは女生徒が歓迎の言葉を述べてくれた=バガンで 撮影・筆者
 僧院教育とは僧が住む僧院が学校となったもので、日本で言う寺子屋である。日本の寺子屋の起源は中世にお寺で行われた教育だと言われるが、ミャンマーでは文字通りの寺子屋が今も活躍している。

 ミャンマーの中部にバガンという古都がある。11世紀から13世紀にかけて栄えたバガン王朝の首都だった地で、日本で言えば京都にあたる。

 悠々と流れるイラワジ河沿いに約3000もの古いレンガ造りの寺院やパゴダ(仏塔)が当時のまま林立している。カンボジアのアンコールワットやインドネシアのボロブドールと並び、世界三大仏教遺跡の一つと言われる。

僧院で学ぶ生徒たち

 この町にあるジェタウン僧院教育センターを訪ねた。 ・・・ログインして読む
(残り:約1793文字/本文:約2341文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

伊藤千尋

伊藤千尋(いとう・ちひろ) フリー・ジャーナリスト

1949年、山口県生まれ、東大法学部卒。学生時代にキューバでサトウキビ刈り国際ボランティア、東大「ジプシー」調査探検隊長として東欧を現地調査。74年、朝日新聞に入社し長崎支局、東京本社外報部など経てサンパウロ支局長(中南米特派員)、バルセロナ支局長(欧州特派員)、ロサンゼルス支局長(米州特派員)を歴任、be編集部を最後に2014年9月、退職しフリー・ジャーナリストに。NGO「コスタリカ平和の会」共同代表。著書に『地球を活かすー市民が創る自然エネルギー』『活憲の時代』『変革の時代』『ゲバラの夢、熱き中南米』(以上、シネフロント社)、『一人の声が世界を変えた』『辺境を旅ゆけば日本が見えた』(以上、新日本出版社)、『世界一周 元気な市民力』(大月書店)、『反米大陸』(集英社新書)、『観光コースでないベトナム』(高文研)、『闘う新聞ーハンギョレの12年』(岩波ブックレット)、『燃える中南米』(岩波新書)など。

伊藤千尋の新着記事

もっと見る