2016年05月30日
首都ハバナの旧市街は、石畳や石造りの旧スペイン植民地風の建築が並ぶ。それもいいが、地方の町に行けば、街そのものが200年前にタイムスリップしたような気配だ。
ハバナから南東に3時間半、車で走るとシエンフエゴスの街だ。スペインの植民地だったキューバには珍しく、フランスからの移民が建設した町である。中心部の広場に面して劇場や石造りの建物がそびえる。いかにもフランス風の造りだ。
街は「南の真珠」と呼ばれ、旧市街はユネスコの世界遺産に登録されている。キューバで最も清潔な街と言われる。
確かにゴミが落ちていない。スペインから来た支配者たちは好き勝手に荒らしたが、フランスからの移民は自分たちが住むだけに、こぎれいにしようと努め、それが慣習化したのだろう。
石畳の通りの両側の建物は白壁で統一されていた。手押し車に乗せたパイナップル売りに人だかりがしている。
ここから東へ2時間走るとキューバの南部、カリブ海に到達した。
海辺には、観光を国の主産業にしようとした政府の意図で新しいリゾートホテルが造られている。
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