2017年03月13日
2月28日(火) 朝7時の便で大阪へ。森友学園問題の取材だ。大阪空港から豊中市の「瑞穂の國記念小学院」(小学校)の現場へ直接向かう。辻元清美議員ら、民進党の議員らがちょうど現地視察に来ていた。報道陣の数も多い。ワイドショーなども今回は関心を注いでいる。
午後になって木村さんの事務所で再び話を聞いた。飾らない性格の人で、本棚をみたらバンクシーの画集なんかがあったりして、波長が何だか合うよなあ、と思ったら、何と言うことか、30年あまり前からの知り合いだったのだ。僕がモスクワ特派員だった頃(1993年か94年あたりかな)、当時の旧ソ連のロック・ミュージシャンたちに興味を持って、「筑紫哲也NEWS23」での放送のために取材をしていた。その中に「ニ・ジュダーリ」というパンクロック風のグループがいて、むちゃくちゃカッコよかったのだった。リーダーのレオニード・ソイベルマンは鳥みたいな顔のロッカーで、歌もギターさばきもトンガっていて突出していた。何と木村さんは、彼らを日本に呼んでコンサートをオーガナイズし、CDまで出した人物だった。僕は渋谷のコンサートに行った記憶がある。「ベージェリブイ・アットゥカス」という別のグループ(リーダーのロマン・スースロフが傑出していたな)のことも知っていた。不思議なつながり。
森友学園の籠池泰典理事長に直接話を聞きたかったが叶わなかった。大阪のMBS(毎日放送)を訪ねて情報交換。夜遅くなって、森友学園の経営する幼稚園からの退園児の保護者から、あしたの午前、話を聞くことができそうだということで、明日の「シアター・イメージフォーラム」での映画『抗い 記録作家 林えいだい』上映のあとのトークをスカイプでの話に変更してもらうべく調整。本当に申し訳ないがやむを得ない。福島県双葉町の鵜沼一夫さんが急死したことをフェイスブックで知ったので、一緒に取材をしたSディレクターに連絡する。悲しい。まいった。
3月1日(水) 朝、「週刊現代」コラムの原稿。朝10時ちょうどから、チケットを取り損ねたスティーブ・ライヒのコンサート「Tehillim《テヒリーム》」の当日券売りの電話を15分かけ続ける。何と、最前列の席にキャンセルが出て空いていた! 嬉しい! こういうことが本当にあるのだ。嬉しくて、嬉しくて今日の仕事に力が湧いてきた。
10時半から、教育勅語の朗唱や外国人蔑視など物議を醸している教育内容で知られる森友傘下の幼稚園。そこから退園した、させられた子どもたちの保護者に話を聞く。3組の方が同時に取材に応じてくれた。もちろん匿名扱いだ。話を直接聞いて、
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