2017年06月20日
6月6日(火) 沖縄・那覇の宿泊ホテルで朝ご飯をしっかりと食べてから、朝8時ちょうどにインストラクターIさんとともに、北谷ビーチへ。スキューバ・ダイビングの実地補習。午前中に1本、昼食・休憩をはさんで午後に1本。これまでのトータルで4本ともなれば、さすがに体のちからも抜けてきて、Iさんから「だいぶ良くなりました」と励まされる。海のなかは本当に綺麗だ。これを埋め立てようという人々の気が知れない。平日なので週末に比べて人出も少なくゆったりと潜れる。でもさすがに疲れた。
ホテルに戻って「週刊現代」のコラム原稿。加計学園問題に絡めて、あったものを無理やりなかったことにする政権の独裁体質について書く。
夕方、水中カメラマンのOさんと打ち合わせ。あしたから小笠原へ行くという。6月23日の沖縄・慰霊の日の週の21日まで小笠原で仕事とのことなので、撮影を頼める日が極めて限られてくる。それで6月16日をとりあえず撮影予備日とすることにした。Oさんの話では、今では大浦湾にジュゴンはほとんど寄り付かないようになっているとか。ジュゴンの食み跡は北部の別の個所でみつかっている。1997年頃に一度空撮で鮮明にジュゴンが撮影されたことがあるとのこと。
入院治療中の大田昌秀さんにあてた手紙を書く。それをホテルのフロントに預けておく。Sディレクターにピックアップしてもらい、それを病院の大田さんのもとに沖縄国際平和研究所のFさんを通じて直接届けてもらうことにした。お見舞いが叶わず本当に残念だ。
鈴木邦男さんから電話をいただき、簡単に明日の勉強会の打ち合わせ。翁長雄志知事が明日、辺野古埋め立て工事差し止め訴訟をめぐって記者会見するという。時間があえば取材に行きたいが無理か。夜、旧知のOさん。
6月7日(水) 「ジャーナリズム」誌の原稿の準備を始める。森友学園報道で、テレビ東京が果敢に先行報道した事情などを調べると、とても面白い。テレビ大阪の女性ディレクターが塚本幼稚園を集中的に撮影していたらしい。それも天皇制をテーマとしたドキュメンタリーの制作のためだったという。きちんと取材をしていれば、いつかは報われる。
午後、東京に戻るが、局で使っているパソコンの調子が極めて悪い。ヘルプデスクに相談したら、そもそもパソコンが今いる部屋の7階で使用できる設定にはなっていないことが判明。何てこったい。今の今まで僕は不安定な無線LANを拾いながら作業をしていたということか。道理ですぐにラインが切れてしまうことがあったもんなあ。
文科省の内部事情取材のため、関係者A氏と接触。「あったものをなかったことにするのは、政治家ならばウソをつき続けることもできるかもしれないけれど、普通の役人にはとてもつらいことですよ」。A氏の伝手で、文科省の中堅現職職員8人に話を聞いてもらうことになる。ただし、慎重に、慎重にやれなければ、相手を傷つけることになる。細心の注意が必要だ。
夜、勉強会。ゲスト、一水会顧問の鈴木邦男さん。大昔の「三島由紀夫VS東大全共闘」の映像をみながら、かつての大学生たちの観念的な話法に対し、嗤うとも敬するとも言えぬ複雑な反応が勉強会参加者から伝わってくる。鈴木さんの話で面白かったのは、日本会議の現在の幹部たちは皆、鈴木さんが学生時代、民族派運動をともにたたかった「同志」たちであり、彼らは左翼との対決のなかで実に鍛えられて冷徹な組織論を学んだのだという鈴木さんの見立てだった。その後、何人かで新宿のEへ。
6月8日(木) 「ジャーナリズム」誌原稿送信。午前中の官房長官定例会見をみていたら、何と東京新聞の望月衣塑子記者が果敢に質問をしているではないか。官房長官からまともな答えが得られないのでしっかりと食い下がっている。望月記者がまともなロジックを展開して聞いているのに、答えが例によって「あり得ません」「あたらない」など「何故」かを全く説明できていないのだ。官邸の広報から「同じ趣旨の質問は止めてください」と注意喚起されたが、望月記者は「きちんとした回答をいただけていると思わないので、繰り返し聞いています」と切り返して質問を続けていた。そこにジャパンタイムズの(おそらく)吉田玲滋記者も「参戦」して、官房長官に波状的に質問をしている。そもそも記者会見とは質問をする場所だ。真剣勝負の場所だ。キーボードを叩く場所ではない。答弁をする相手の顔の表情や声のトーンをしっかりと見極める場所だ。望月記者ら少数の記者以外は一体何をしていたのだろうか。
夕方、官邸記者クラブ内の話として僕のところに伝わってきたのは、官房長官会見終了後に、望月記者の所属する東京新聞の担当者に対して
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