メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

日本など海外での就職を希望する韓国の学生が集まった「グローバル就職博覧会」=韓国・釜山市拡大日本など海外での就職を希望する韓国の学生が集まった「グローバル就職博覧会」=韓国・釜山市

日韓どっちの学校がいいか?

 日韓両方の中学校を経験した子供や親たちに聞いてみた。親は国際結婚で、子供たちは20歳まで日韓両方の国籍を持つ。

 「どっちの学校の方がいい?」

 「韓国の学校の方が自由だったことは確か。日本では学校帰りに寄り道はダメだし、なんと授業中に水筒のお茶を飲んだだけで怒られた」(中2女子)、「日本の中学は教室に暖房もなく、寒い日にタイツもひざ掛けもダメとか信じられない」(中3女子)、「部活を途中で辞めるのは内申書に響くと言われた」(中1女子)等々。日本の学校への不満の多くは、学業以外のことだった。一方で良い話もある。

 「先生がすごく熱心。宿題もちゃんと見てくれる」(中2男子)、「日本の学校は理科などに実験があるのはいい。韓国の学校は教科書と問題集だけなのでつまらなかった」(中3男子)、「友だちが優しい。KPOPファンの子も多いし」(中2女子)

 親の意見も聞いてみた。

 「思ったより、日本の学校も大変だなというのはあります。不登校の子も多いし。でも、先生は熱心ですよね。韓国の学校には、あきらかに『塾まかせ』みたいな先生も多かった。自習ばっかりとか」(40代、日本人母)

 「日本の学校は韓国に比べると細かい規則が多くて大変。私たちの時代よりも厳しくなっているかも。あと連絡がメールではなくプリントや連絡帳というのに驚いた」(40代、日本人母)

 「韓国の方が時間に余裕があって、子供にいろいろなことをさせられます。日本は部活部活でそれ以外のことは何もできなかった。うちの子の場合は、それがよかったと思いますが」(50代、日本人母)

 私は働く大人なので、両国教師の仕事環境にも関心がある。日本の中学校の先生は、総じて忙しすぎるようだ。かたや韓国の先生は、前稿でも書いたように意欲減退になりやすい。どちらも大変といえばそうだけど、子どもたちの将来や、国の未来を考えた場合、日韓どちらのほうがよいのだろう?

「韓国人に生まれなくてよかった」って? ・・・ログインして読む
(残り:約2651文字/本文:約3558文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
Journalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

伊東順子の記事

もっと見る