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オリンピックスタジアムから、最寄り駅に向かうシャトルバスには長蛇の列ができた=9日午後11時50分、韓国・平昌拡大五輪の開会式当日、平昌のオリンピックスタジアムから、最寄り駅に向かうシャトルバスにできた長蛇の列=2018年2月9日

 韓国はダイナミックな国だ。1日締切が延びたら、もう原稿を書き換えなければならない。3月6日は特にそんな日だった。まずは、早朝から5日に「♯Metoo」運動で告発をされた安熙正忠清南道知事(52)の辞任という仰天ニュースで大騒ぎとなった。与党「共に民主党」の次期大統領候補であり、若々しさと清潔感でダントツ人気だった。

 大手メディアもSNSもMeToo一色になったところに、李明博元大統領に収賄容疑などでの出頭要求の速報が入った。本来なら大ニュースなのだが、その数時間後にさらなる大速報が入る。南北首脳会談の決定、場所は板門店だという。

 「早い」と誰もが思ったのではないか。「ソウルか平壌か、どちらが訪問するのか」という形式問題も一気に飛び越えて、まさに「中」をとった形での板門店会談。すでに米国とは調整済みなのだろう。トランプ大統領は本人のツイッターで「事態を静観する」と表明している。それにしても、文在寅政権のスピード感を支えているブレーンの能力はとてつもない。先の平昌オリンピックの時もそうだったが、日本政府はこの問題については、先頭集団からはかなり遅れをとってしまった感がある。

 そして、この原稿の校正をしていると、またしても超特大ニュースが入った。なんと米朝会談が開催されるというのだ。まさに激動の朝鮮半島! もっとも、米朝両国のトップの性格を考えるなら、今後の成り行きは流動的ではある。そちらは専門家の先生におまかせするとして、ここでは編集部からのご依頼どおり、まずは平昌オリンピックのことを簡単にまとめておきたい。

意地悪な日本のメディアと爽やかなアスリート

 今回のオリンピックは、日韓の両国で見ることができた。大まかな感想はこの中見出しの通り。今大会を通じて強く感じたのは、日本人、特にテレビの情報番組などに出ている人たちは「意地悪」であり、 ・・・続きを読む
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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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