2018年03月28日
夜、内田樹さんを招いての憲法問題の勉強会に顔を出す。とても有意義な会だった。戦争を知っていた世代の沈黙のリアリティ。「加害の事実」と「憲法制定過程」に対する完全なる沈黙。節度ある沈黙には理由、リアリティがあった。それについて語らないことも一種のけじめのつけ方だった。けれども彼らが死んでいくことによって、いろいろなものが崩れ去った。これが歴史修正主義者たちが跳梁跋扈するようになった最大の理由である、と。「9条は全くの空文である」と歴史修正主義者たちが言い始めた時、全く反論できない、文字通り周章狼狽するという事態が出現した、と。批評性を取り戻せ、と。実にわかる。すとんと胸に落ちた。
午後10時前に、トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任したとの一報。驚き。
3月14日(水) 午前10時前、オウム死刑囚7人の移送が始まったとの第一報。このタイミング。これで今日一日は世の中の目は一気にオウムへと移るのだろうか。きのうの首相動静をチェックしたら、「4時56分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、浦田啓一公安調査庁次長。5時5分、谷内、浦田両氏出る。24分、北村氏出る」との記録あり。ここでオウム死刑囚移送に関する報告がなされたのだろう。
午前11時の便で大阪へ。木村真・豊中市議と一緒に森友学園の瑞穂の国記念小学院の現場に行く。お天気がいい。赤い木造の壁が特徴的な立派な校舎を写真に撮ろうという人が結構訪れていた。以前来た時は金属フェンス内の敷地には雑草がぼうぼう生えていたが、今日見たら雑草はきれいに刈り込まれ、正面の入り口脇に小さなボックスが設置されていて、そこにガードマンが一人常駐していて、僕らの方をじっとみていた。木村市議いわく、文書改ざんには呆れてものも言えないが、一体この一年は何だったのか、初めからあの文書の内容が明らかになっていたら、その後の事態の展開は全然違っていたのに、とものすごく怒っていた。
その後、近畿財務局の自殺した職員(上席国有財産管理官)の実家へと向かう。
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