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パンダと中国外交~愛らしい“大使”の変容(下)

文化外交の「雄」を自負するフランスに「パンダ外交」はどう映るのか

吉岡桂子 朝日新聞編集委員

 中国政府は21世紀に入って、中国語や文化を普及させる機関として、儒教の祖とされる思想家の名を冠した「孔子学院」をつくり、世界に広げた。フランス学院の発想と似ている。ただ、アメリカやカナダでは一党独裁の中国が管理する一元的な教育が学問の自由を脅かしかねないと警戒し、近年は閉鎖する大学も出ている。

 「孔子学院は良いアイディアだと思いますが、中国の文化や思想を一方的におしつけようとしすぎているのではないでしょうか。文化的資源が非常に豊かな国にもかかわらず、なぜ反感をかうのがわからないのかな、と思いますね。文化外交は自らの文化を広めるだけでなく、相手の国の文化を自国で広めることが非常に重要です。双方向でこそ成立するものでしょう」

 マクロン大統領は著書『革命』で、外交官のポストより奨学金や学校や文化センターを維持することのほうがずっと重要、文化的なアプローチこそが、接した国の人々にフランスという国の存在を印象づける、などとと書いている。

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筆者

吉岡桂子

吉岡桂子(よしおか・けいこ) 朝日新聞編集委員

1964年生まれ。1989年に朝日新聞に入社。上海、北京特派員などを経て、2017年6月からアジア総局(バンコク)駐在。毎週木曜日朝刊のザ・コラムの筆者の一人。中国や日中関係について、様々な視座からウォッチ。現場や対話を大事に、ときに道草もしながら、テーマを追いかけます。鉄道を筆頭に、乗り物が好き。バンコクに赴任する際も、北京~ハノイは鉄路で行きました。近著に『人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢』(https://www.amazon.co.jp/dp/4093897719)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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