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喜界島に生まれて(1)まずは、東京へ

鹿児島の南380kmに浮かぶ小さな島。少年はそこから世界を夢見た

住岡尚紀 明治学院大学生

拡大喜界島観光物産協会公式サイトより
 喜界島は鹿児島市から南へ380㎞、奄美大島の北東端から25㎞の洋上にある。周囲48.6㎞の小さな隆起サンゴ礁の島に、3247世帯、6865人が暮らしている(2018年7月1日現在、喜界町推計)。

 長寿の島として知られ、世界最高齢とみられた田島ナビさん(今年4月に117歳で永眠された)も喜界島の人だ。

 沖縄本島と鹿児島の中間に位置し、琉球文化圏の最北端の島である。鹿児島(薩摩)と沖縄(琉球)の双方の影響を受け、独自の文化を築いてきた。まだまだ謎の多い島でもある。

 沖縄本島や他の離島からのアクセスはほぼない。鹿児島か奄美大島を経由しなければたどり着けない。

 鹿児島からフェリーで12時間。飛行機は1日2便。36人乗りと48人乗りの超小型プロペラ機だ。私が生まれた頃まで乗客は搭乗前に体重を聞かれていたという。

 奄美大島からは国内で二番目に短い空路。約15分で到着する。小さい窓から見える碧い海と南国の草花に見とれていると、あっという間だ。

 サトウキビから作る黒砂糖や黒糖焼酎、日本一の生産量を誇る白ごまに、島の暮らしは支えられている。

サトウキビ畑の日々


筆者

住岡尚紀

住岡尚紀(すみおか・なおき) 明治学院大学生

1995年喜界島生まれ。鹿児島県立喜界高校を卒業後、明治学院大学に入学。2015年に国連ユースボランティアでウガンダ共和国のUNDPに派遣。2016年、内閣府次世代グローバル事業世界青年の船に参加。バイトを4つ掛け持ちしながら俳優業にも挑戦中。中高の社会科と英語科の免許取得を目指し在学中。将来の夢は「島と世界を繋ぐジャーナリスト」。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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