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「自由の戦士」として戦う音楽家たち(上)

アメリカは死なない~レナード・バーンスタイン生誕100年に寄す

倉持麟太郎 弁護士

 

タングルウッド音楽祭のメインコンサート“Film Night”ではジョン・ウィリアムスがタクトを振った拡大タングルウッド音楽祭のメインコンサート“Film Night”ではジョン・ウィリアムスがタクトを振った

思考は悲観的に、行動は楽観的に

 “Think pessimistic, Act optimistic(思考は悲観的に、行動は楽観的に)”

 これは、私がこの夏ある日本人アーティストから直接もらったメッセージだ。そして、このフレーズが本稿の「主題」である。

 本稿は、悲観に押しつぶされそうな今の社会にあって、どうしたら楽観できるのかという点について、今年生誕100周年を迎えたバーンスタインから現代を代表する指揮者ドゥダメルまでの「闘い」と、この夏のいくつかの出来事に焦点をあてながら、現在のアメリカ・クラシック音楽シーンが持つ重要かつ独特な役割を解き明かしながら論じていきたい。

 リベラルな諸価値は今や、日本そして世界で「●●ファースト」という言葉を纏(まと)った分断と、排斥を露悪的に標ぼうする権力と国民との不作為の共犯関係、及び相互依存による再生産に飲み込まれ、極めて弱体化している。悲観せざるを得ない現状である。

 そこで必要とされる人間や人間社会の底力とは何だろうか?

アメリカの「善意」の側面

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筆者

倉持麟太郎

倉持麟太郎(くらもち・りんたろう) 弁護士

1983年、東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業、中央大学法科大学院修了。2012年弁護士登録(第二東京弁護士会)。弁護士法人Next代表弁護士・東京圏雇用労働相談センター(TECC)相談員として、ベンチャー支援、一般企業法務、「働き方」等について専門的に取り扱うも、東京MX「モーニングクロス」レギュラーコメンテーター、衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考人として意見陳述(2015年)等、企業法務実務の傍ら、憲法理論の実務的実践や政策形成過程への法律実務家の積極的関与について研究。共著に『2015年安保~国会の内と外で~』(岩波書店、2015)、『時代の正体2』(現代思潮新社、2016)。

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