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一人親家庭の子どもが描く夢

社会の役に立ち、人々を明るくしたい……。厳しい状況で育んだ夢を政策にいかす道は

円より子 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

働く母子家庭を対象にした料理教室で大人に指導を受けながら、料理をする小学生たち=2017年7月30日、新潟市拡大働く母子家庭を対象にした料理教室で大人に指導を受けながら、料理をする小学生たち=2017年7月30日、新潟市

「世界の格差」が僕の夢を生んだ

「世界の格差」が僕の夢を生んだと作文の冒頭に書いてきたのは中学3年、横浜在住の男の子だった。

 アフリカやアジアの国々に、満足な医療を受けられない人々が大勢いること、日本でも近くに病院がなかったり、貧困ゆえに治療を受けられない人がいることを知った彼は、AIやドローン、携帯端末を使い、無償で世界中の人々が医療を受けられる世界を作りたいというのだ。

 そのために、努力して大学に行って勉強したいと思うが、そこで次にこの国の教育格差に気づき、大学教育の無償化を実現したいと願う。そうでなければ、彼の母の就労収入では大学に行けるかどうかわからないからだ。

 彼のこの作文は昨年11月4日、横浜市のこどもの国での作文コンクール「わたしの夢、ぼくの夢」で優秀賞を取った。 

ひとり親家庭の支援に尽力


筆者

円より子

円より子(まどか・よりこ) 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

ジャパンタイムズ編集局勤務後、フリージャ―ナリスト、評論家として著書40冊、テレビ・講演で活躍後、1992年日本新党結党に参加。党則にクオータ制採用。「女性のための政治スクール」設立。現在までに100人近い議員を誕生させている。1993年から2010年まで参議院議員。民主党副代表、財政金融委員長等を歴任。盗聴法強行採決時には史上初3時間のフィリバスターを本会議場で行なった。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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