メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

無料

一人親家庭の子どもが描く夢

社会の役に立ち、人々を明るくしたい……。厳しい状況で育んだ夢を政策にいかす道は

円より子 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

 私、円より子は国会議員17年間の活動の一つとして、母子家庭の母の就労支援や、児童扶養手当の高校卒業までの延長、児童買春児童ポルノ禁止法制定、待機児童対策、子どもの虐待禁止などなど、子どもの政策に携わってきた。

 なかでも、力を入れたのが、ひとり親家庭の支援だ。そのために超党派の「母と子支援議員連盟」を立ち上げ、事務局長として働いてきた。

 その議連の会員たちの会費を浄財に、さらに「あごら」という母子家庭の母の就労支援をしているNPO組織の協力のもと、昨年、丹羽雄哉、坂口力の両元厚生大臣らと共に、ひとり親家庭の子どもたちを対象に上記の作文コンクールを始めた。

昨年の作文コンクール「わたしの夢、ぼくの夢」の表彰式の様子=2018年11月4日、筆者提供拡大昨年の作文コンクール「わたしの夢、ぼくの夢」の表彰式の様子=2018年11月4日、筆者提供

離婚のための「講座」を始める

 母子家庭、ひとり親家庭をめぐる環境は厳しい。そうした家庭の母親の多く(8割以上)は働いているが、その平均年間就労収入は181万円(2012年)で、一般世帯の女性の収入269万円に比べて明らかに低い。母子世帯の女性は非正規雇用が多く、働いても収入が少なく、子どもの教育費まで手が回らないのが実情だ。

 大切なのは、女性たちが離婚を選ぶ前に、法律や福祉の情報をしっかり得ること、なにより再就職して経済的自立を図ることだ。それが子どもへの離婚の影響を最小にできると信じて、「ニコニコ離婚講座」をスタートさせたのは1979年だった。

 月に一度、弁護士の法律レクチャーを中心にした「講座」だったが、全国から人が集まり、協力してくれる有名人講師も多かった。そのうちに離婚後の子どもと別れた親との面会交流や職場のパワハラ・セクハラに悩む人たちから、離婚後の交流の場を作ろうという機運が生まれ、「ハンド・イン・ハンドの会」や「離婚110番」という電話相談の活動も広がった。

「ニコニコ」に込めた意味

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

円より子

円より子(まどか・よりこ) 元参議院議員、女性のための政治スクール校長

ジャパンタイムズ編集局勤務後、フリージャ―ナリスト、評論家として著書40冊、テレビ・講演で活躍後、1992年日本新党結党に参加。党則にクオータ制採用。「女性のための政治スクール」設立。現在までに100人近い議員を誕生させている。1993年から2010年まで参議院議員。民主党副代表、財政金融委員長等を歴任。盗聴法強行採決時には史上初3時間のフィリバスターを本会議場で行なった。

円より子の記事

もっと見る