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自民党総裁選が示す自民党の劣化

不安に駆られ、挑戦者との論争から逃げる安倍首相

山口二郎 法政大学法学部教授(政治学)

 このような権力者に対して挑戦するのが石破氏一人というのが自民党の現状である。特に、岸田文雄政調会長が迷った揚げ句に不出馬、安倍支持を表明したことは自民党の将来にとってマイナスである。岸田氏は、総理・総裁の器ではないことがはっきりした。となると、安倍首相の次の首相候補は、石破氏しかいないことになる。ポスト安倍の人材難は深刻である。今までの自民党政権を振り返ると、佐藤栄作、中曽根康弘、小泉純一郎の長期政権の後には必ず混乱が起き、短命なリーダーが続いた。理由はそれぞれ違うが、長期政権の中で傲りや腐敗がたまり、世代交代が円滑に進まなかったことは共通している。自民党が生き残るためには、小泉進次郎氏をリーダーにするしかないのだろうが、原発などの重要政策で独自の見解を持つ小泉氏が自民党の殻に収まるかどうか、不明である。

 安倍首相が3選を果たした後の政権の行方について、考えてみたい。政策課題について、実は安倍政権は見るべき成果を上げていない。首相は外交を得意とすると自称するが、 ・・・ログインして読む
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筆者

山口二郎

山口二郎(やまぐち・じろう) 法政大学法学部教授(政治学)

1958年生まれ。東京大学法学部卒。北海道大学法学部教授を経て、法政大学法学部教授(政治学)。主な著書に「大蔵官僚支配の終焉」、「政治改革」、「ブレア時代のイギリス」、「政権交代とは何だったのか」、「若者のための政治マニュアル」など。

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