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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(2)

第1章 日本語からのアプローチ 1.発音がカタカナ表記できる

市川速水 朝日新聞編集委員

 では、次の単語を発音してみましょう。どれもよく使う言葉です。発音をなるべく正しくするために、先週「やくそくごと」の中で説明した半角文字を使っていますが、新聞の表記や会話の本では、そのまま全角文字で表すことが多いです。それでも十分通じます。

・カムサ(感謝、カムサ=감사) ・チャプチ(雑誌、チャプ゚チ=잡지)
・ミンジュジュイ(民主主義、ミヌジュジュイ=민주주의)
・キム・デジュン(金大中、キム・デジュング=김대중) ・プサン(釜山、プサヌ=부산)
・ウリ(私たち=우리) ・ノム(とても、あまりに=너무)
・サラン(愛、サラング=사랑)

 ちなみに、最初の5つは漢字をそのまま読む「漢字語」、後の3つは漢字がない、朝鮮半島古来の表現である「固有語」です。

ちょっと寄り道② 愛してる!
 日本人に最も知られている韓国語の一つは「サラン=愛」ですね。韓国に留学中、新聞で何度か「韓国人が一番好きな韓国語は?」という世論調査の報道があり、ぶっちぎりで「サラン」が1位でした。韓国人にも理由を聞きましたが、よく分かりません。「韓国人は周りに愛を振りまくのが好きだから」「サランという響きが良い」などなど。愛という漢字も「エ」と発音して、愛の意味もあるのですが、断然固有語としての「サラン」が好まれます。
 いくつかの本で、「人」を表す固有語も「サラン」と表記されることもありますが、発音が違います。このコーナーの「やくそくごと」でいえば、愛は「サラング」、人は「サラム」です。喉の奥まで「ン」を持っていくか、「ム」と口を閉じるかの違いです。
 一般的なカタカナ表記でいうと、日本人のことは「イルボン サラム」、「愛する人」は「サランハヌン サラム」となります。
 「サランヘ~」を一躍有名にしたのは歌手のチャン・グンソクでしょう。ライブでは連呼してファンを喜ばせます。他の歌手もよく使いますが、日本語の「愛してる」とは違うニュアンスのような気がします。「愛」よりも「好き」に近く、さらに大きく包み込むような親近感をあらわす、翻訳しにくい表現だと思います。
 なお、サランラップのサランは「愛」なのか、愛が包むのか、美しい商品名だと思って調べてみたら、全く関係ないようでした。発明者のアメリカ人2人の妻の名前からとったそうです。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

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