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韓国の脳死・臓器移植の現状と日本が学べること

脳死者からの臓器提供が圧倒的に少ない日本。何に取り組むべきなのか?

児玉聡・洪賢秀・田中美穂

 最初に韓国の臓器提供数の変遷を見てみよう(表2、図3~4)。

拡大

 表2は韓国で臓器移植法が施行された2000年以降の臓器別の脳死移植数である。比較のために2016年の日本の同様のデータ(ただし、腎臓については心停止ドナーを含む)も追加してある。また、図3と図4は腎臓と肝臓の死体・生体移植について、同様に作成した表である。

拡大図3:韓国における腎移植の推移(2000〜2016年)と日本(2016年)の比較

拡大図4:韓国における肝移植の推移(2000〜2016年)と日本(2016年)の比較

 2016年のデータで比べると、生体腎移植を除き、韓国の移植数の方が多く、脳死者からの心臓移植では3倍超、肝臓移植では9倍近く差があることがわかる。ただし、これは実際の移植数であるため、韓国の人口は日本の半分以下(約5120万人)だという事実を考慮に入れる必要がある。人口当たりで見た場合は、2016年では生体移植も脳死移植もあらゆる臓器で韓国の移植数の方が多いことになる。現在の日本の脳死ドナーからの臓器移植数は、2000年代前半の韓国の状況と似ていると言える。では、韓国はその後、どうやって臓器提供数をこれほど伸ばしたのだろうか。 ・・・ログインして読む
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