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極秘映像!辺野古を泳ぐジュゴン、海ガメを連れて

これほど美しい沖縄の海が、米軍基地建設のため、埋め立てられようとしている

島袋夏子 琉球朝日放送記者

ジュゴンがウミガメを連れて泳いでいる。米軍基地建設のため、埋め⽴てに向けた⼯事が始まった沖縄・辺野古に近い海。極秘映像を琉球朝⽇放送が⼊⼿した

*この記事は英文でも公開しています。こちらへ

美しいというより、ほのぼの 

 緊張しながら再生ボタンをクリックすると、それは、画面左側から大きな体を左右に揺らして、ゆっくりと登場した。国の天然記念物、ジュゴンだ。

 人魚のモデルといわれるが、のんびり海中を泳ぐ姿は、美しいというよりも、ほのぼのとしていた。しかも、ウミガメをお供に連れて泳いでいたのである。

 この映像は、独自取材で極秘に入手したものだ。長く封印されてきたこの映像を、一刻も早く世の中に伝えたいと前のめりになる気持ちは、ウミガメを連れて水中を浮遊するその姿をみたとたん、ふと緩んでしまった。

 沖縄の海は、世界最北限のジュゴンの生息地である。今はわずか3頭が確認されているだけだ。海上に顔を出すジュゴンの動画は時折、航空機から撮影されてきたが、水中を泳ぐ自然な姿がこれだけ鮮明に撮影された動画はこれまでにない。

 ジュゴンが暮らす海は、今、揺れている。米軍普天間基地の代替施設、いわゆる辺野古新基地の建設のため、埋め立てに向けた工事が本格化しているのだ。

 計画によると、埋め立て面積は約160ヘクタール、2100万立方メートルもの土砂が海に投入される。1800メートルの滑走路2本と、軍港機能を備えた巨大基地が完成すれば、オスプレイ100機が配備されるとも言われている。

 沖縄の海が、そして、沖縄の将来が、大きく変わろうとしている。

 独自入手した映像は、まさに辺野古周辺の海の中を泳ぐジュゴンのものだった。

沖縄防衛局の環境アセスメントで撮影されていた

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筆者

島袋夏子

島袋夏子(しまぶくろ・なつこ) 琉球朝日放送記者

1974年沖縄県生まれ。琉球大学法文学部卒業。早稲田大学大学院政治学研究科修了。 山口朝日放送で約10年勤務したのち、2007年に琉球朝日放送入社。米軍基地担当などを経て、現在はニュースデスク、調査報道担当。2014年「裂かれる海~辺野古 動き出した基地建設~」で第52回ギャラクシー賞番組部門大賞、2016年「枯れ葉剤を浴びた島2~ドラム缶が語る終わらない戦争~」で日本民間放送連盟賞テレビ報道部門最優秀賞、2017年石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞公共奉仕部門奨励賞など。

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