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石破氏を直撃!「善戦」と考えているのですか?

総裁選で石破氏の記事を2本書いた。戦いを終え、聞いた。彼は何も変わっていなかった

三輪さち子 朝日新聞記者

 石破氏は「まだわからない」と言った。小泉純一郎氏のような国民的熱狂は、自分が目指す路線ではないという。かといって、派閥を拡大するのも性に合わない。

 結局のところ、ポスト安倍は石破しかいないと、派閥の領袖たちがまとまって支持してくれることに期待しているのではないか。それは「禅譲狙い」とどこが違うのか。私はそう思った。

 派閥への配慮は、「正直、公正」という政治信条の貫き方にも表れていた。

 最初は「正直、公正」を掲げたが、石破氏を支持する参院竹下派から、「首相の個人攻撃になるからやめろ」と反発を受けた。そうした反発は石破氏にとっても「意外だった」という。

 それでも、選挙が終わった後も、石破氏は「正直、公正」を貫かなかった判断を後悔していなかった。私には驚きだった。参院竹下派に配慮し、「正直、公正」ではなく、政策の訴えを重視することに切り替えたことが、地方票の積み上げにつながったと石破氏は振り返ったのだ。

 一緒に取材した政治部の番記者ですら、石破氏のこうした分析には驚いていた。

 一人の有権者としては、どこまでも「正直、公正」を貫く政治家を信じたい。派閥に配慮して、看板を片付けてしまうような政治家は、この先も国民より派閥を優先するのではないか、と疑う。

 それでは権力争いはできないのが永田町の常識なのだろうか。いや、それを乗り越えて権力をつかんでこそ、初めて強力な政権基盤を築けるのではないのか。

三輪さち子記者の質問を聞く石破茂氏

本当に国民を信じているのか

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筆者

三輪さち子

三輪さち子(みわ・さちこ) 朝日新聞記者

2006年、朝日新聞社に入る。横浜、徳島総局を経て2011年から政治部。民主党政権では事業仕分け、自民党政権では自民党幹事長番、防衛省などを担当。2017年から世論調査部。オピニオン編集部を兼務。関心のあるテーマは虐待・貧困などの「子どもをめぐる問題と政治」。趣味はカバン作り。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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