住岡尚紀(すみおか・なおき) 明治学院大学生
1995年喜界島生まれ。鹿児島県立喜界高校を卒業後、明治学院大学に入学。2015年に国連ユースボランティアでウガンダ共和国のUNDPに派遣。2016年、内閣府次世代グローバル事業世界青年の船に参加。バイトを4つ掛け持ちしながら俳優業にも挑戦中。中高の社会科と英語科の免許取得を目指し在学中。将来の夢は「島と世界を繋ぐジャーナリスト」。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
国連職員はウガンダでは憧れの職業。でも僕は泥まみれで写真を撮るのが好きだった
国連事務所は完全に実力主義だ。仕事ができればどんどん回ってくる。出来なければ回ってこない。最初の数週間で見極められる。
僕の最初の仕事は新聞を各部署に届けることだった。色んな人と挨拶を交わし、たわいもない話をする。そこから仕事を貰う。
仕事が何も回ってこない日もある。お客さんが来たらお茶を出し、帰ったら片付ける。忙しそうに働く上司を見て、あまり役に立たない自分が不甲斐ない。
言われた仕事をこなしているだけでは十分な信頼は得られない。その仕事に付加価値をつけ、臨機応変に、時間内に仕上げることが大事だ。
東京の学生生活では、授業でもアルバイトでも頑張ったら評価してくれた。期限までに課題の提出が間に合わなくても受け取ってもらえたり、テストの成績がイマイチでも再テストのチャンスをくれたりする。
しかし、ウガンダの国連事務所ではプロセスより結果が求められる。どれだけ寝ずに作業しようが、期限内に終わらなければ次から仕事は回ってこない。僕はそう覚悟した上で「これ出来る?」と言われれば「やります!」と答え、それからどうすれば出来るのかを考えた。いかに頑張るのかではなく、いかに結果を出すかに集中した。
ひとりでは到底間に合わない仕事はためらわずに人にお願いした。僕は英語が得意ではなかったので、英語と日本語を使いこなす日本在住の友人に翻訳をお願いした。動画編集を頼まれたら、できる人を探して手伝ってもらった。とにかく協力してくれる人、助けてくれる人を見つけて、与えられた仕事をこなす日々だった。