山下剛(やました・ごう) 朝日新聞記者
1999年、朝日新聞入社。高知、京都総局、大阪社会部を経て、2008年から政治部。首相官邸や自民党、民主党を担当し、第2次政権発足前の安倍晋三首相の番記者などを務める。2013年に世論調査部に移り、世論調査や選挙の情勢調査、出口調査に携わる。2016年からは地域報道部。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
与野党一騎打ちになった二つの地方選。その明暗から参院選への課題が見える
沖縄県知事選(9月30日投開票)では、翁長雄志前知事の後継として共産党、社民党や労働組合、企業などでつくる「オール沖縄」の支援を受けた玉城デニー氏が、安倍政権の全面支援を受けた佐喜真淳氏を破った。注目を集めたこの選挙と同じ日に、与野党が激突した地方選挙がもう一つあった。東京都品川区長選だ。
品川区長選では、逆に、自民党と公明党の推薦する現職が、立憲民主党や共産党などの推す新顔を破った。沖縄と品川の違いはどこにあるのか。そこから、来年夏の参院選の行方を見通せるのではないか――そんな思いから、私は品川区長選を密着取材した。
この選挙は、4期目を目指す現職の浜野健氏(71)に、新顔で元東京都議の佐藤裕彦氏(60)と元品川区議の西本貴子氏(57)の2人が挑んだ。いずれも無所属で、浜野氏を自民、公明が推薦し、佐藤氏を立憲、共産、自由、都民ファーストが推薦していて、与野党が対決する事実上の一騎打ちの構図だった。
注目されたのは、新顔の佐藤氏の経歴だ。
論座ではこんな記事も人気です。もう読みましたか?