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[34]イエメン難民の流入で揺れる済州島に行く

伊東順子 フリーライター・翻訳業

 島に着いて、最初に向かったのは東門市場である。空港からバスで15分、島内最大の市場には、韓国本土とは違う農産物や水産物がある。そんな市場でまずは島の空気に慣れて、ついでに昼食をとろうと思っていた。ウニのスープかアワビのお粥、あるいは海鮮鍋でもいい。市場には新鮮な島の魚介類を食べさせる店がたくさんある。

 そのうちの一軒に入ってみた。午後の2時を回った頃にもかかわらず、けっこうお客さんが多かった。予想していたことだが、聞こえてくる言葉はすべてが中国語、メニューも韓国語と中国語が併記されている。その他にも、季節メニュー等があるかなと壁に目をやった瞬間、ギクッとした。

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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『韓国 現地からの報告――セウォル号事件から文在寅政権まで』(ちくま新書)、『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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