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選挙から一夜明け、自宅前で当選を伝える新聞を読む玉城デニー氏=2018年10月1日午前7時17分、沖縄市20181001拡大沖縄知事選から一夜明け、自宅前で当選を伝える新聞を読む玉城デニー氏=2018年10月1日、沖縄市

9月25日(火) 午前「報道特集」の定例会議。3年半いたKディレクターが番組を離れるという。さびしい限りだ。今後とも潰されずに是非とも頑張って欲しいものだ。彼女は前向きな人なので絶対にやれると思う。岩波『図書』で細見和之氏が記している「ジョン・レノンとプルードン」が面白い。プルードンは著作『貧困の哲学』の中でジョン・レノンの「イマジン」の歌詞と同じ思想を説いていた、と。はははは。

 14時からダッカ事件の企画プレビュー。沖縄取材の仕込み。台風24号が沖縄地方に接近している。本当にこれが心配だわ。投票率がこれで下がると、有利になるのは企業や団体を基盤にした組織票、期日前投票を積極的に仕掛けている側だろう。台風が投票日を直撃するおそれはないのだろうか。

 17時10分羽田発の便で沖縄へ。満席だ。もう台風の影響が出ているのか結構揺れた。沖縄県知事選挙の結果は、沖縄だけでなく、日本の地方自治のありようにも決定的な影響を及ぼすことになるかもしれない。地域住民の自治権、自決権は、健全な民主主義の発展のためには今や最も枢要な要素となっているのだから。

 宿にチェックインした後、久茂地のDで地元記者から最終盤情勢を聞く。Rディレクターも同席。こちらが小声で話しているあいだ、隣席の2つのテーブルから関西弁の大きな声が聞こえてくる。ひとつのテーブルは男性だけのグループ、こちらに近いテーブルは女性だけの4人だ。観光客かなと思って耳に入ってくる言葉を聞いていると、「公明党」とか「青年部」とかの単語が登場している。そうか、こちらに来ている某団体の人々なのだなと了解。佐喜眞淳候補の推薦を決めた公明党沖縄県本は、全国からの応援で大々的に選挙戦に力を注入している。ついつい聞き耳を立ててしまう悪い癖が出たが、女性グループの方は主に組織の男女関係のことに話が及んでいた。どこも同じなんだなあ、と。

 ただ今回の公明党の佐喜眞支持の意味は大きい。決定的と言ってもいい。事前の世論調査では、自民党支持者の佐喜眞支持率より公明支持者の佐喜眞支持率の方が高くて、大方が佐喜眞投票で固まっているという結果だった。選挙結果に大いに影響するだろう。

 スマホの調子が最悪で、機種変更をすることにした。沖縄で時間をみてドコモショップに飛び込もう。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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