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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(7)

第2章 ハングルは怖くない 3.「ン」の書き方・読み方は3種類

市川速水 朝日新聞編集委員

拡大満員電車のようなにぎわいを見せる新大久保駅前、週末のコリアンタウン。「ソウル市場」で美味しいキムチを買いました
  アンニョンハセヨ!

 先日、久しぶりに東京都内の新大久保駅前を散歩してきました。

 コリアンタウンとしての活気がすっかり戻ったばかりか、「ここはソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)か?」と勘違いするぐらい、食堂や衣料品、ホットドッグの店があふれていました。イケメングループが終日ショーを繰り広げる「ショー・ボックス」も盛況でした。

 ソウル市場という最大のスーパーでも、キムチや冷凍食品に買い物客が殺到し、人混み嫌いの私はぐったり疲れました。冒頭の写真は、ソウル市場近くの狭い歩道を行き交う人たちです。BTS(防弾少年団)など人気グループのグッズや本場の味を求める若者が目立ちました。初めて来たというカップルが「ここ、日本なのに外国みた~い」と驚いていたのが印象的でした。

 ひと昔前は、来日した韓国人が韓国語だけで暮らせる場所、あるいは韓流好きのおばさんが押し寄せる街という印象でしたが、大観光地に変貌を遂げていて、街という生き物の変幻自在ぶりを実感した日でした。ハングルと日本語の看板が乱立していて、「にわかん」のちょうどこのあたりまで読んでいただいた方には、ぴったりの教科書にもなっています。いつか、みなさんと一緒に歩き回りたいですね。サムギョプサルもほおばって。


筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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