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「デニってる」若者との不思議な縁

10月3日(水) 朝8時30分発の便で再び沖縄へ。4日の玉城デニー知事就任を取材するため。それで、またぞろ台風だ。本当にこの人は文字通り「嵐を呼ぶ男」かなあ。就任式当日がどうやら台風25号が沖縄本島に最接近するようなのだ。沖縄国際大学の照屋寛之教授に若い世代の有権者の動きについてインタビュー。沖国大の学生さんにもキャンパスで話を聞く。当たり前だがさまざまな意見があった。

 19時から玉城デニー候補を応援していた「勝手連」的な若者グループの取材。当選の瞬間、デ二Tを着ていて、デニー候補とカチャーシーを乱舞していた、あの「デニってる」連中だ。本当に元気がよく魅力的な運動のスタイルを作り出していた。リーダー格の徳森りまさんは、面識がなかった人なのだが、翁長雄志前知事が死去した夜、病院から車でなきがらが運び出された時に、「知事、ありがとうございました!」と路上から叫んでいた女性だった。たまたまその時に取材していた僕が彼女を呼び止めてインタビューをしたら上空をオスプレイが飛来したので強烈に記憶に残っていた。その女性が徳森さんだったのだ。夜の10時半頃のことだった。不思議な縁というものがある。

 毎日新聞のコラム原稿。夜、那覇の酒場Hで、失くした取材ノートを回収。ヒージャー(山羊)を食らう。台風がもろ近づいてきている。

10月4日(木) 朝、10時過ぎデニー新知事が県庁に初登庁する。お出迎えの県職員に加え、一般市民も県庁ロビーに大勢詰めかけていた。昨夜話を聞いたばかりの「デニってる」若者メンバーらもいた。みると、お出迎えの県職員の場所にも序列みたいなものがあるらしく、正面玄関に近い方に局長クラスの幹部が最前列に並んでいた。10時15分すぎ、デニー知事が登庁すると一斉に拍手が巻き起こった。デニー氏は破顔の笑顔。花束を受け取って、当選証書付与式、知事室入室、事務引き継ぎ等の「儀式」。台風がもろにやって来て、台風対策本部会議の招集が実質的な初仕事に。県職員は台風対策人員をのぞいて午後3時以降、職務停止になって全員帰宅。それで予定されていた県職員への訓示も中止。

 午後1時45分からの初記者会見のあと、デニー知事に単独インタビューで話をきいた。

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『ロシアより愛を込めて――モスクワ特派員滞在日誌 1991-1994』(筑摩書房)、『二十三時的――NEWS23 diary 2000-2002』(スイッチ・パブリッシング)など。共著に『テレビはなぜおかしくなったのか<原発・慰安婦・生活保護・尖閣問題〉報道をめぐって>』(高文研)、『内心、「日本は戦争をしたらいい」と思っているあなたへ』(角川書店)など多数。

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