円より子(まどか・よりこ) 元参議院議員、女性のための政治スクール校長
ジャパンタイムズ編集局勤務後、フリージャ―ナリスト、評論家として著書40冊、テレビ・講演で活躍後、1992年日本新党結党に参加。党則にクオータ制採用。「女性のための政治スクール」設立。現在までに100人近い議員を誕生させている。1993年から2010年まで参議院議員。民主党副代表、財政金融委員長等を歴任。盗聴法強行採決時には史上初3時間のフィリバスターを本会議場で行なった。
「若者っていうとSeals?みたいに思われるの嫌なんですよ」
「政治って、宗教とか特定の思想と同じようにザワッとなる感じ」
そんな風に政治には距離を置いている若者たちも、先日の安倍改造内閣で女性閣僚がたった一人というのは違和感を持ったと言います。
「安倍さんは片山さつきさん一人でも、彼女は2人分3人分の発信力を持って仕事をしていただけるとかなんとかって言ってたでしょ。そういう問題じゃないですよね。この人、本当に分かってないと思った」
「どこかの議会で赤ちゃん連れて行ったら出ていけってあったけど、子連れでも議員できる環境を整えればいいじゃん」
政治と聞くとザワッとすると言いつつ、若者たちのこの熱さ。まっとうさ。
その一方で、私の周りの中高年男性には「女性閣僚が増えたからといって、どうせお飾りだし」「議会に乳児?とんでもない」などの意見が結構あります。現状維持で良しと言うわけです。
現状維持に対し、「おかしい」「なぜ?」と声を上げるのは、大抵が女性です。そうやって、ひとつひとつ現状を変えてきました。子どもの頃、野球も騎馬戦も男の子だけのスポーツでした。今、サッカーなど「男性のみに向いている」と言われたスポーツでも、女性は大活躍です。政治だって同じです。
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