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安田純平さん解放の背景と身代金支払い問題

川上泰徳 中東ジャーナリスト

身代金支払い発言の情報源は?

 9月下旬に入って来た交渉情報でも、交渉の詳しい内容は何もなかったが、「1カ月以内に解放」という楽観論を聞いた時には身代金問題はどうなるのだろう、と考えた。安田さんが解放された後、菅官房長官も外務省も「身代金は払っていない」と否定している。もちろん、過激派に身代金を払ったと公言する政府はないから、鵜呑みにするわけにはいかない。

 安田さんの解放後に「カタールが身代金300万ドル(約3億4000万円)を支払った」という報道がいくつかのメディアから出た。情報源はいずれも、英国に拠点を置く民間組織「シリア人権監視団」のアブドルラフマン代表である。

 身代金が払われたかどうか

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筆者

川上泰徳

川上泰徳(かわかみ・やすのり) 中東ジャーナリスト

長崎県生まれ。1981年、朝日新聞入社。学芸部を経て、エルサレム支局長、中東アフリカ総局長、編集委員、論説委員、機動特派員などを歴任。2014年秋、2度目の中東アフリカ総局長を終え、2015年1月に退職し、フリーのジャーナリストに。元Asahi中東マガジン編集人。2002年、中東報道でボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『シャティーラの記憶――パレスチナ難民キャンプの70年』(岩波書店)、『イラク零年――朝日新聞特派員の報告』(朝日新聞社)、『現地発 エジプト革命――中東民主化のゆくえ』(岩波ブックレット)、『イスラムを生きる人びと――伝統と「革命」のあいだで』(岩波書店)、『中東の現場を歩く――激動20年の取材のディテール』(合同出版)、『「イスラム国」はテロの元凶ではない――グローバル・ジハードという幻想』(集英社新書)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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