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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(9)

第3章 漢字語読みの「密かな法則」

市川速水 朝日新聞編集委員

日本語で読みが1音の場合、韓国語の発音も同じ読みが多いです!

 日本の漢字の「音読み」は、中国の漢字の呉音から来た場合、漢音などそれ以外の時期に入って来た言葉など、仏教の伝来の波ごとに大きな役割を果たし、様々な読みが限られた漢字に重なって何通りも読み方が生まれたと言われています。ただ、私は語学の専門家ではないので、詳しくは学者のみなさんに任せます。研究が進めば、いつか明快に日本語のルーツが解明できるでしょう。日本語と韓国語、中国語の歴史的な関係もずばりと分かったらきっと楽しそうです。日本語がどこから来たのか? というロマンに応える研究は、まだ途上のようですが。

 まず、単純な法則からです。「日本語で読みが1音の場合、韓国語の発音も同じ読みが多い」というものです。あいうえお順に並べてみましょう。よく使う語でも例外がありますので、「*」で横に書いておきます。

「ア」=아 亜 啞 「イ」=이 以 異 移
「ウ」=우 宇   「カ」=가 加 可 暇
「キ」=기 気 機 記 起 寄 *季=계(ケ) 貴=귀(クィ)
「ク」=구 九 区 *苦=고(コ)
「コ」=고 故 固 孤
「サ」=사 砂 *左=좌(チャ)
「シ」=시 市 *史=사(サ) 「セ」=세 世
「ソ」=소 訴 素 「タ」=다 多  「タ」=타 打 他
「チ」=지 知 地 遅  「チ」=치  致
「ト」=도 途 都 徒 図 「ト」=토 土
*ナ行、ハ行はよく使う字がありません。ハ行は後述しますが、韓国語で「パ行」に変わることが多いので割愛します。
「マ」=마 馬 魔
「ミ」=미 味 美 未 「ム」=무  無 務
「モ」=모 模 「ヤ」=야 野 「ヨ」=여 与
「リ」=리 里 璃 離 利 理
*「ラ行」は「分離」のように冒頭でない時は「리」ですが「離婚」のように冒頭に来る時は頭音が「ㅇ」に変わる法則により「이」に変化します。
「ロ」=로 路
*「ワ」は韓国語ではもともと「ウヮ와」と表記して同じ発音がありませんが、「和」や「話」は「ファ화」と発音し、近い響きです。

2字熟語で日本語の音読みと韓国語に近いものを探してみましょう!

 さて、今度は2字熟語で日本語の音読みと韓国語に近いものを探してみます。

 まず、ほぼ同じに聞こえるものです。カタカナの発音表記は、本来の「やくそくごと」に合わせてより正確に書いてみました。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

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