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ポスト安倍の切り札は保守本流のリーダー

田中秀征、佐高信の両氏が語る、安倍首相に代わる人の条件とは

田中秀征 佐高信

学者は政治のリーダーになれるか?

佐高 たとえば地方の首長はどうでしょうね。

田中秀征氏拡大田中秀征氏
田中 いないこともないけど、私はむしろ学者なんかどうかと思っています。なかでも憲法学者。あえて挙げるとすれば、早稲田大学の長谷部恭男教授とかですね。なぜ憲法学者かというと、憲法に対する姿勢が明確で、それは先の戦争への評価と関連しているからです。骨のある学者を自民党の若手の良質な人たち4、5人が担ぐ。そうなったら政治は動く。

――首都大学東京の木村草太教授はどうでしょうか。

田中 木村草太さんもそう。基本的なところがきちんとしていて、イケイケドンドンの拡大膨張主義ではない点が重要です。

佐高 私は、学者はちょっと待ったですね。社会は良かれ悪しかれ生もので、大学というのは干物だと私は思う。干物に生もののことは分からない。

田中 学者は基本線を変えないということで信頼できます。

佐高 空気抵抗の少ないところで基本を維持してきた人と、空気抵抗のあるところでなお、基本を維持している人の違いは、あると思います。だったら政治家の中にいないのかという感じですね。

田中 今日、明日ではなくて、これからの可能性となると、たとえば小渕優子さんなんかもいい。そういう政治家を憲法学者が支え、国についての軸足を固める必要があります。

佐高 学者は冒険できないから、どうでしょうね。小渕優子さんはいいですか。

自立心がある女性の二世

小渕優子さん拡大小渕優子さん
田中 保守に明確に足場を置いているし閣僚経験もある。土着性のある地方の具体的な人に支持されているのが大きい。

佐高 小渕さんは二世ですが。

田中 女性の二世は男の二世と違う。大阪の船場(せんば)は、娘と番頭を一緒にして後をつがせたというでしょう。

佐高 養子資本主義ですね。

田中 娘は父親に依存する気が少ない。息子で後をついだのは、みんな親の地盤に乗っかる。女性のほうが自立心があるというか、父親から創業者精神を引き継ぐのではないか。

佐高 おもしろい見方ですね。

田中 ともあれ、今は自民党の中で有力な人を見いだすより、外で地歩を築いた人を自民党の人たちが何人かで担ぐのがいいと思います。ただ、一人でも変なのが入ってきたら、ダメになる。そこは気をつけなくてはいけない。

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