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韓国の教育熱に確実に巻き込まれている私

「賢明なオンマ(お母さん)」になるプレッシャーに潰されそう!

藏重優姫 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

拡大筆者の6歳の娘が通うテコンドー教室。礼儀に厳しい。練習は1時間。後半は縄跳びやミニサッカー、ゲームなども行う。幼稚園から小学低学年まで人気だ。送迎バスもある。習い事の競争は激しい=ソウル市内(筆者撮影)

韓国は塾や習い事にお金がかかる

 「教育熱と言えば韓国だね!」と人ごとのように言えたのは、過去の話。この私が、これに巻き込まれようとは。

 私たちが韓国に移住したのは、娘が5歳の時。友達のいない韓国で、私の子育てに関する情報源は専らアパート(マンション)の敷地内にある公園でした。

 誰々が英語幼稚園(日常を英会話で進行する幼稚園)に通っていて、月に150万ウォン(約15万円)かかるだとか、誰々ちゃんはどこのピアノ塾に通っているとか、家庭学習(ハングルなどの先行教育)はどこの会社だとか、大いに役立ちました。

 習い事にかかる費用は、種類や年齢によって違いますが、小学校低学年のピアノやテコンドーは11万ウォン~20万ウォン、英語塾は15万ウォン~20万ウォンと言ったところでしょうか。これも、土地の安い私の住んでいる所ならではの話で、高級住宅街のお母さんにしてみれば、「安っ!!」と言われそうです。(※1万ウォンは約千円です)

 そう、韓国は私教育にお金がかかるのです!


筆者

藏重優姫

藏重優姫(くらしげ・うひ) 韓国舞踊講師、仁荷工業専門大学語学教養学科助教授

日本人の父と在日コリアン2世の間に生まれる。3歳からバレエ、10歳から韓国舞踊を始め、現在は韓国にて「多文化家庭」の子どもを中心に韓国舞踊を教えている。大阪教育大学在学中、韓国舞踊にさらに没頭し、韓国留学を決意する。政府招請奨学生としてソウル大学教育学部修士課程にて教育人類学を専攻する傍ら、韓国で舞台活動を行う。現在、韓国在住。日々の生活は、二児の子育て、日本語講師、多文化家庭バドミントンクラブの雑用係、韓国舞踊の先生と、キリキリ舞いの生活である。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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