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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(12)

第4章 必要な「固有語」と「音変化」 2.固有数字「ハナ、トゥル…」

市川速水 朝日新聞編集委員

固有数字の使い方、ちょっと難しいですが、頑張りましょう!

 さて、固有数字の使い方に戻ります。

 やや難しいのが、漢字語読み数字と固有数字の2つの使い分けが複雑なことです。

 例えば、時刻の「時」はそのまま漢字語で「シ」と分かりやすいのですが、「5時」は「タソッシ」=「タソッ+シ」(固有数詞+漢字語)です。「オ・シ」ではありません。「11時」は「ヨル+ハンシ」ですが、「ル」と「ハ」がつながって(連音化、後述します)、さらに弱い「ㅎ」(ハ行)がほぼ脱落して「ヨラヌシ」と聞こえます。

 一方、食堂で「1人前ください」という時に、韓国語では漢字語「1人分」をそのまま呼んで「イル・イヌ・ブヌ=イリンブン」となります。

 さらにややこしいのは、「1名」「3個」など状況によって表記。発音が変化する場合があることです。「1名」の「名」はそのまま漢字語で「ミョング」ですが、「ハナミョング」はNGです。「한명ハンミョン」となります。하나の하に「ㄴ」パッチムが付いて「나」が抜けるわけです。あるいは하나のㅏが取れてㄴが前にへばりついたというべきでしょうか。

 同様に「3個」の「個」は「ゲ」で分かりやすいのですが、「セッゲ」でなく、パッチムが取れて「セゲ」(세개)となります。

 日程・日時に関する言葉や買い物は、原則として固有数詞が使われ、「~人分」のような時に漢数字を使うのは「例外」とされています。ただし、実際は数が多くなると漢数字が多く使われますし、漢数字しかしらなくても困ることはありません。1時から12時、そして数も一つから10個(とお)まではマスターしましょう。

 固有数字や漢数字の後にくる「単位」(助数詞といいます)は、日本語と同様、限りなくあります。日本語でもウサギや魚の数え方など、クイズになるぐらいですから、あまり気にしないようにしましょう。ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲでいきましょう。ちなみに「ゲ(文の冒頭だとケ)」は漢字語ですが、元の漢字は個、介、箇と3種類あるようです。

 今まで説明した歳、個のほかに「回」を表す「번(ボヌ)=番の漢字語読み」、「枚」を表す「장(張の漢字語読み)」、酒や水の「杯」を表す「盞(さかずきの意味、漢字語)=잔(チャヌ)」などがよく使われます。「ハンジャン・ハプシダ」と言うと「一杯、やろうぜ」です。

 「1時20分」は「한 시 이십 분=ハヌ・シ・イシップヌ」と、固有数字と漢数詞(漢字語読み)が混在します。ちなみに「24時間営業」の「24時間」は固有数詞を使わず「イ・シプ・サ・シガヌ」です。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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