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自民党は天皇国日本のモノサシ1本つくれなかった

籠池泰典氏に聞く「天皇国日本」、教育、安倍政権

永尾俊彦 ルポライター

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「安倍政権はニセモノ」

籠池 そもそも安倍政権はアメリカの言いなりになっている。ボクは日米安保は、悪いとは言わんが、不平等な日米地位協定については大同団結して潰してしまう方向に持っていくべきでしょう。

 安倍政権は日本会議の関係で「超保守」やと言われているが、あんまり実績、あがってないんですよね。先の国会では働き方改革関連法案を成立させましたが、あれは大企業へのヨイショだし、カジノ法案も成立させましたが、安倍首相が力を入れてきた教育改革との整合性から見れば、バクチを広める法律なんてマイナスです。私どもの学校を潰した段階で実績をあげられなくなったんです。

 私どもの小学校の問題がきっかけになって国会で教育勅語について議論が行われ、昨年(2017年)3月には教育勅語の教材としての使用を容認する閣議決定をしましたが、あれは安倍さんの意地でしょう(注2)。

 しかし、それをもって教育改革が前に進んでいるかというと決してそうではない。教育勅語の教材使用の容認はそういう方向を目指していますという「ポーズ」であって、実態は違う。日本会議はだまされているんやと思いますわ。

 第1次安倍政権の教育改革熱はついえ去っています。そのまま第2次政権以降に引き継がれていると思っているから日本会議もその他の保守団体もついていっているが、安倍さんは自分の名前を歴史に残し、自民党を長続きさせるにはどうしたらよいか、大企業を優先するにはどうしたらいいのか考えて、政権の延命にカジを切ったんでしょう。

 ボクは、今でも安倍さんにはある部分でシンパシーがあるが、

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筆者

永尾俊彦

永尾俊彦(ながお・としひこ) ルポライター

1957年、東京都生まれ。毎日新聞記者を経てルポライター。1997年の諫早湾の閉め切りから諫早湾干拓事業を継続的に取材。主な著書に『ルポ 諫早の叫び――よみがえれ干潟ともやいの心』(岩波書店)、『ルポ どうなる? どうする? 築地市場――みんなの市場をつくる』(岩波ブックレット)、『国家と石綿――ルポ・アスベスト被害者「息ほしき人々」の闘い』(現代書館)など。