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29時間で身につく「にわか韓国語講座」(14)

第4章 必要な「固有語」と「音変化」 4.中級、上級に進むために

市川速水 朝日新聞編集委員

 どうすれば「なかなかやるじゃん」と思ってくれるかを考えてみました

拡大身の回りにあふれる韓国語の教材。どれが早道なのか迷いますね。
 さあ、前置きが長くなりました。長い文を使いこなすためには、「形容詞(形容動詞)+名詞」や「副詞+動詞」など、正しい文法に合致した滑らかさを身につけたり、あるいは「ああ、そうなんだってね」という伝聞の形などをマスターしたりする必要があります。

 前者の場合、「形容詞+名詞」の形が難しければ、「ここに住む学生」を「学生はここに住んでいる」と言い換えればいいし、後者の場合、「誰かがこう言った」と伝聞調を消して直接的に言えばいいのです。

 ただ、日本語とまったく同じような発想で言えた方が、頭の切り替えが必要なくてリラックスできますよね。

 そこで、「どうしたら中級・上級を極められるか」を考えてみました。「この人、なかなか日本語が上手だなあ」と外国人に感じる時はどんな時でしょうか?

・現在形や未来、過去形といった時制を的確に操れること
・「歩くの人」(私の身の回りの外国人にすごく多い間違いです)など「の」や助詞の違い方が自然なこと
・「そうだったようです」「みたいです」と、あいまい表現や相づちがうまいこと
・「やれっていったんです」など、命令口調と「ですます」をうまく組み合わすことができること
……などが思い浮かびます。

 これを韓国語にあてはめ、どうすれば韓国人にとってスムーズに聞こえるか、「なかなかやるじゃん」と思ってくれるかを韓国人の友人と一緒に考えてみました。

 硬く分類して、ここでは「形容詞・形容動詞の는・은の使い方」「伝聞・間接話法と曖昧・推測語」「口語体の習得」に分けて考えたいと思います。

連体形をつくる用言の末尾「는・은」をスムーズに使い分ける

 その品詞が形容詞なのか動詞(形容動詞)なのかで少し形が変わります。パッチム(終声音)が脱落したり変化したりするケースが目立つことに注意が必要です。

 形容詞+名詞では形容詞が変化し、「ㄴ」(ニウン)が挿入されます。

・「温かいコーヒー」  따뜻한 커피(タットゥッタヌ コッピ)
 「温かい」で辞書を引くと「따뜻하다」(タットゥッタダ)と載っています。でも、この原形のまま会話で使うことはほぼありません。後に名詞が続く場合は最後の「다」が脱落して、「하」が「한」となります。続けて名詞が来ます。形容詞はすべて「~다」「~하다」で終わりますが、全部にこの原則が通用します。
・必要なもの 필요한 것(ピリョハヌ ゴッ)
・大きな犬  큰 개(クヌ ケ)
・まずい食事 맛없는 식사(マドムヌヌ シクサ)

 では、次に「寒い朝」は?
・추운 아침(チュウヌ アッチム)

 「寒い」は原形が춥다(チュプタ)。名詞が後にくるとずいぶん形が変わりますね。原形から「ㅂ」が脱落する仕組みです。ほかにも原形が変わるパターンがたくさんありますが、今後の講座でまとめて説明します。

 次に、動詞と名詞が結びつく場合です。形容詞の時と少し違って「는」(ヌン、ヌヌ)が挿入されます。
・好きな人 좋아하는 사람(チョアハヌヌ サラム)
・待っている客 기다리는 손님 (キダリヌヌ ソヌニム)
・歩く動物  걷는 동물(コヌヌヌ トングムル)
・飛ぶ鳥 나는 새(ナヌヌ セ) 「飛ぶ」の原形は날다
・住む学生 사는 학생(サヌヌ ハクセング) 「住む」の原形は살다

 最後の二つは、「寒い」とは別な「ㄹ」脱落のパターンですが、これも近く説明しますね。

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筆者

市川速水

市川速水(いちかわ・はやみ) 朝日新聞編集委員

1960年生まれ。一橋大学法学部卒。東京社会部、香港返還(1997年)時の香港特派員。ソウル支局長時代は北朝鮮の核疑惑をめぐる6者協議を取材。中国総局長(北京)時代には習近平国家主席(当時副主席)と会見。2016年9月から現職。著書に「皇室報道」、対談集「朝日vs.産経 ソウル発」(いずれも朝日新聞社)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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