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「人質司法」への根深い批判

11月22日(木) 早朝、開館前の森美術館で『カタストロフと美術のちから展』の取材。キュレーターのインタビュー。

 その後、横浜のみなとみらいにある日産本社へ。ゴーン氏ら2人の解任、代表権を外すことを決める臨時取締役会の取材。もちろん取締役会は非公開なので、本社ビルの前でひたすら待つだけの取材だ。正午に本社ビル前に行くと、すでに50人ほどの報道陣が群れをなしていた。カメラマン、中継スタッフ、リポーター、記者たちがかたまっている。何だか同種の動物の群れみたいだ。そして僕もその群れのなかの一匹というわけだ。見るとそこからちょっと離れた一画に外国メディアが陣取っている。聞くと、ブルームバーグやCNBCといったアメリカ経済メディアのリポーターたちだった。昼食時だったので、駅に近い通路で日産社員とおぼしき人たちにインタビューを試みたが、20人くらいに声をかけたが誰一人として答えてくれなかった。逆の立場なら僕もそうしただろう。それくらい今回のゴーン・ショックは強烈だ。

 取締役会は午後4時か4時半頃に始まるだろうとの情報が入ってくる。その間、以前の取材で面識のあったフランスのフィガロ東京特派員とのアポ取りなどを頼む。フランスのメディアのこの事件の受け止めは、日本のそれとは当然のごとく異なる。ひとつは

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筆者

金平茂紀

金平茂紀(かねひら・しげのり) TBS報道局記者、キャスター、ディレクター

TBS報道局記者・キャスター・ディレクター。1953年、北海道生まれ。東京大学文学部卒。1977年、TBSに入社、報道局社会部記者を経て、モスクワ支局長、「筑紫哲也NEWS23」担当デスク、ワシントン支局長、報道局長、アメリカ総局長、コロンビア大学客員研究員などを経て、2010年より「報道特集」キャスター。2004年、ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に『沖縄ワジワジー通信』(七つ森書館)、『抗うニュースキャスター』(かもがわ出版)、『漂流キャスター日誌』(七つ森書館)、『筑紫哲也『NEWS23』とその時代』(講談社)など多数。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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