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[37]韓国人の「反日」ではなく「嫌日」が心配

伊東順子 フリーライター・翻訳業

「反日感情」と戦った人々

 「韓国は反日国だ」と決めつける人がいるけれど、それは間違っていると思う。そもそも国家が「反日」だの「親日」だの、何を根拠にしているのか。同盟国か否かでもない、謎の規定。よって、「反日国」という言葉にはまったく同意しないが、「反日感情」なら意味はわかる。36年間も日本に支配された韓国には、当然、日本や日本人への反発があった。

 私が韓国で暮らし始めた1990年代初頭は、今に比べて「反日感情」が強かった。例えば、ソウルで下宿を探した時、言葉の習得のために韓国人との相部屋を希望したが、家主は難色を示した。

 「日本人は他の人が嫌がるから」

 ところが、空き部屋をさっさと埋めたかった奥さんが、「ケンチャナ、ケンチャナ(大丈夫、大丈夫)」と言いながら、その場で私の荷物を運び込んでしまった。そこに、新大学生の親子が部屋を見に来た。

 「え、日本人がいるんですか! それは ・・・ログインして読む
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筆者

伊東順子

伊東順子(いとう・じゅんこ) フリーライター・翻訳業

愛知県豊橋市生まれ。1990年に渡韓。著書に『もう日本を気にしなくなった韓国人』(洋泉社新書y)、『ピビンバの国の女性たち』(講談社文庫)等。

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