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安倍政権が続く限り、沖縄の民意は無視され続ける

辺野古へ土砂投入、そして県民投票へ。沖縄国際大学の前泊博盛教授に聞く

岩崎賢一 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー

いま沖縄で起きていること

――今、沖縄で何が起きているのでしょうか。

 12月6日の沖縄の地元紙『琉球新報』朝刊の1面には、三つの重要な記事が同時に掲載されていました。

拡大前泊教授が「三重苦を表している」という12月6日の琉球新報朝刊1面

 一つは、辺野古の埋め立て工事を差し止めるよう、沖縄県が国に求めた訴訟の控訴審判決の記事です。控訴審で沖縄県は、辺野古の埋め立て工事には、知事の岩礁破砕許可が必要なのに、国が許可なく工事を進めているのは違法だと訴えましたが、裁判所は「審理の対象にはならない」として、控訴を棄却しました。再び、沖縄県は救済を求めた司法の場で門前払いを受けたということです。

 次に、「琉球セメント」という私企業の桟橋から、国が辺野古の埋め立てに必要な土砂を運搬船に積み込む作業が再開したというニュースです。本来、セメントの原材料と製品を運搬するために造られた桟橋から、「目的外使用」の形で県の許認可も無視して土砂の運び出しを行う。国なら、法を無視してもいいという傍若無人な対応です。

 三つ目は、米軍伊江島補助飛行場で、F35Bステルス戦闘機3機が離着陸訓練を初めて実施したという記事です。沖縄の負担軽減のために「普天間基地の返還」「空中給油機の岩国基地移転」「県道越え実弾射撃演習の本土移転」などを決めたはずでしたが、ここ数年、沖縄の負担は増すばかりで、米軍機の爆音被害や墜落・不時着事故、部品落下事故などひっきりなしに起きています。

 この沖縄国際大学も、最近は涼しくなったので窓を開けて授業をしていますが、ここ数日は普天間基地に飛来する外来機の戦闘機の爆音がひどくて、窓を閉めざるを得ないような状況です。普天間基地近くの小中学校では、キーンという金属音がものすごく、日ごろからヘリの爆音などには慣れているはずの小学生、幼稚園生が、「怖い!」と恐怖を訴えるほど大変だったそうです。大変な被害がでています。

拡大オスプレイが駐機場に並ぶ米軍普天間飛行場=沖縄県宜野湾市

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筆者

岩崎賢一

岩崎賢一(いわさき けんいち) 朝日新聞社 メディアデザインセンター エディター兼プランナー

1990年朝日新聞社入社。くらし編集部、政治部、社会部、生活部、医療グループ、科学医療部などで医療や暮らしを中心に様々なテーマを生活者の視点から取材。テレビ局ディレクター、アピタル編集、連載「患者を生きる」担当、オピニオン編集部「論座」編集を担当を経て、2020年4月からメディアデザインセンターのバーティカルメディア・エディター、2022年4月からweb「なかまぁる」編集部。『プロメテウスの罠~病院、奮戦す』『地域医療ビジョン/地域医療計画ガイドライン』(分担執筆)。 withnewsにも執筆中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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