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信仰なしに生きられるか?日本人が直面する問い

島田裕巳 宗教学者、作家

初詣客でにぎわう高尾山薬王院。正月は日本人の多くが神様に触れるときだが、その初詣でさえ参拝者は減少傾向?=2018年1月1日拡大初詣客でにぎわう高尾山薬王院。正月は日本人の多くが神様に触れるときだが、その初詣でさえ参拝者は減少傾向?=2018年1月1日

「宗教ブーム」が雲散霧消した平成

 平成という時代がはじまった頃は、「宗教ブーム」と言われた。

 私を含め、宗教を専門に研究している人間は、そのブームに実体がないことを指摘したものの、たしかにこの時期、新新宗教をはじめ自己啓発セミナーやチェネリングなどに関心が集まっていたことは事実だ。

 ところが、平成の時代が終わりを迎えようとしている今になると、宗教ブームなど雲散霧消し、跡形もなくなっている。

 最近私は、『「オウム」は再び現れる』(中公新書ラクレ)という本を刊行し、オウム真理教がなぜ、あれほど陰惨な事件を引き起こしたかを、改めて分析した。宗教ブームの消滅には、オウムのことが深くかかわっているのは間違いない。


筆者

島田裕巳

島田裕巳(しまだ・ひろみ) 宗教学者、作家

1953年東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在は作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師。著書に、『「オウム」は再び現れる』(中公新書ラクレ)、『創価学会』(新潮新書)、『日本の10大新宗教』(幻冬舎新書)など。