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南青山児相騒動の背後にある厄介な「固定観念」

米山隆一 衆議院議員・弁護士・医学博士

新潟空港に新幹線が乗り入れれば大発展する?

 少々問題発言であることは承知のうえ、しかし、心ならずとは言え現在のフリーの立場になってしまったので言わせてもらうと、私が知事をつとめていた新潟県における住民の「固定観念」のひとつが、「新潟空港に新幹線が乗り入れれば、新潟は大発展する」であろうと、私は思います。

新潟空港=2018年5月26日拡大新潟空港=2018年5月26日
 新潟空港に新幹線が乗り入れていないよりは乗り入れていた方が便利には決まっていますので、あまりお金をかけることなく乗り入れが実現するなら、私もそれに反対するものでは全くありません。しかし、実際にやろうと思うと、最低でも400億円の建設費がかかり(恐らく実際にはその倍にはなるでしょう)、運営に毎年多大な赤字を生じることになりますので、現下の県の財政状況では、是非を問うまでもなく、その実現は極めて難しいといえます。

  ただ、それ以前の問題として、「大発展」の理由として新潟では、「新潟空港に新幹線が乗り入れれば、首都圏の第3空港となり、東京都や埼玉県、群馬県から多くの人が新幹線に乗って新潟空港から海外旅行に出かけるようになる」という説が、「疑いようのない真実」として住民の間に固定観念化して流布していて、これに異を唱えると、時と場合によっては非県民扱いされかねない状況にあります(冗談です-笑)。

 あまり好き勝手に言うのもなんなので詳細は控えさせていただきますが、それこそ表参道・南青山の街角に立って「上越新幹線が新潟空港に乗り入れたら、新潟空港からハワイに行きますか?」と聞いた場合、特に児童相談所の建設に反対されておられる生粋の(?)南青山民の方々がどう反応するかを考えるのは、なかなか興味深いです。恐らくその回答は、立つ場所をさいたまアリーナ前に変えても、高崎大仏像前に変えても大差ないでしょう。

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筆者

米山隆一

米山隆一(よねやま・りゅういち) 衆議院議員・弁護士・医学博士

1967年生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学系研究科単位取得退学 (2003年医学博士)。独立行政法人放射線医学総合研究所勤務 、ハーバード大学附属マサチューセッツ総合病院研究員、 東京大学先端科学技術研究センター医療政策人材養成講座特任講師、最高裁判所司法修習生、医療法人社団太陽会理事長などを経て、2016年に新潟県知事選に当選。18年4月までつとめる。2022年衆院選に当選(新潟5区)。2012年から弁護士法人おおたか総合法律事務所代表弁護士。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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